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おかえり

最近、文章を書いていなかった。
色々と忙しかったのもあると思うけど、それを言い訳にしてはいけないと思う。誰にも言えない想いと有り余った時間を言葉に還元していたところがあったから、つまり、孤独と創作は一番深いところで繋がっていると言う事。

Anosaの文章は、人格があるから良いよね、と言われた。ありがとう。人格、というのは、思想の事を言うのか、信念のことを言うのか、わからないけど、きっと確固たる想いが何かしらの形で伝わっているのかな、と思った。

縁があって、今MVを撮っているのだけど、脚本とコマ撮りアニメーションは似ているな、と思う。結局、個人作業が堪らなく好きなのかもしれないね。一人の時間が、いつの間にかみんなの時間になっている、そういう行為が堪らなく好きなんだろうな、と思う。そう言った意味では、必ずしも個人作業では無いのだけど。他人と共有して初めて孤独の時間が報われる瞬間があって。その瞬間が何よりも好き。

どうしようもなく苦しんでる時の方が、人間的に面白いなー自分、と思う。もう十分苦しんだでしょ、と聴こえてくる。そんな事ない、きっとこれからもっと苦しいと思うよ。だけど、苦しんだ方が面白いなら、むしろ、それも楽しめると思うよ。全部下手くそだけど、それでも認められたい。デカくなりたい。なる価値がきっと自分にはあるから。そうやって静かに何かに抵抗し続けて、こんなに月日が流れてしまったけど、とにかく、美しいものを信じ続けて、生きていきたい。漠然と上手になりたい。何を。
今、何を叫びたいんだろう。とにかく無心な日もあるんだよね。凪。完全に凪。仲良くなりたいなーと思ったり、そういう感じでも無さそうだなーと思ったりもする。脳死にはなりたくないな、と思う。追い求め続けて、手に職付けて、自分で仕事を掴みたいし、依頼が欲しくて、自分の信じるものを作り続けたい。なんか、その、

どこか近寄りがたい雰囲気、でもどうしても仲良くなりたくなっちゃう人がいたとして、(結構日常的に出会いがちなんだけど)でもそう言う人にかぎって何だか上手くいかなくて、みたいな時。そういう時、ああ、本当に他人って存在するんだなと感じる。コミュニケーションがうまくいかない日の夜道、独り、消えかかる虫の鳴き声にまた他の虫の声が被さる、遠くを横切る野良猫の尻尾、イヤホンからの音漏れ、風もなく、いつかの恋に似てる。誰かを愛したい、そうやってバカになって、苦しくなって、泣き叫んで、寄り掛かる世界に迷い込みたい。ずっと前から私だけが知っている君がいるんだよって言われて、ただ縋って、励まされるように前を向きたい。今まで見てた世界を僕は本当の意味では何も知らなかったのかもしれないね、そうやってタバコを咥えて溶けかけのアイスを渡される。六畳半がこの世界の全てで、そうやって知ったかぶって、何とか起き上がる。あゝそうか、まだ生きてる。運命なんて、本当は無いのかもしれない、君はまた気づかないふりをする。別に良いか、気づかない奴が結局一番幸せなんだと誰かが吐いた言葉、生ぬるい居酒屋、薄いビールと陽気なマスター。久しぶりに夢に出てきた君は、やっぱり完璧だった。
ただいま、言葉。帰ってきたよ。

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