やっぱりあなたでよかったよ
昨日今日と高校生の長女の文化祭に行ってきた。
昨日は長女の弾き語りライブ、今日はバンド演奏を見るのがメイン。
昨日の中庭で行われた弾き語りのライブを見に行ったら、前にブログで書いた長女の元カレも見に来ていた。
「いるなー」と思ったけど、お友達と一緒だったし、挨拶するタイミングも難しいなと思って、気になりつつもそのままライブを見ることにした。
彼も多分気づいていたと思う。
数日前、長女に「別れた後、何か話したりしたの?」と聞くと「あれから話してない。気まずいし・・」と言っていたけど、彼は見に来てくれたんだなーと思った。
友達と一緒に遠目に娘の演奏を聴いてる彼。
付き合ってる時はいつも最前列で見てくれてたっけなと思う。
1曲目が終わって、その場を去る彼と、ふと中庭の端と端で目があった。
彼は立ち止まって、こっちを真っ直ぐ見て、ににこやかに会釈してくれた。
私も会釈する。
「ありがとう」と伝えたかったけど、大きい声で叫ぶわけにもいかないし、何度か会釈を交わし合って、手を振り合って、彼はそのまま昇降口に消えていった。
彼の後ろ姿を見送りながら「いい子だなー」と思ったら、また涙が出そうになった。
日当たりのいい中庭と、長女の歌声と、行き交う人たちと、ふざけあう男子生徒と、仮装して歩いている高校生、文化祭のざわめき。
交わす言葉もなかった一瞬の出来事だったけど、私はきっと忘れないと思う。
「ありがとね。やっぱりあなたが彼でよかったよ。」と思った。
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