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ほん(ごがつ)

5月に読んだもののエントリーを書いてないな~なんてのんびりしてたら、もう8月になってしまいました(笑)手帳見返しながら、ライブに行ったり、舞台を観に行ってたりしたらしい。もうすっかり過去になっちゃったな~。忘れちゃったことも多そうだけど、感想メモ片手に思い出しながら書くぞ!

「パレス・メイジ」久世番子、白泉社

無料だったので読んだシリーズ。普通に面白かった!こんだけふつーに面白くても埋もれてしまうのか、とも…。面白いものは売れるけど、やっぱり面白いだけじゃダメで、アニメ化したりとかそういう何かがあるよな~。そこそこ巻数はあるので人気だったとは思うんだけど、「売れる」って難しいなあと考えた。

「兄友」赤瓦もどむ、白泉社

無料だったのでシリーズその2。もどむ先生は「ラブ・ミー・ぽんぽこ!」(全3巻)(狸が婚活する話)が好きでして、いい機会だったのでこちらも読みました。「兄友」のほうがちゃんと少女漫画してた!物語後半で、モブキャラが狂ってるのもどむ先生だ~って好きでした(笑)「ラブ・ミー・ぽんぽこ!」はマジでおもしろいので読んで。

「ここはグリーン・ウッド」那州雪絵、白泉社

無料だったのでその3。本当、白泉社、お世話になってます……。これは、読んでいて高橋留美子先生を思い出した。「らんま1/2」大好きなんだけど、その辺りの感じがして、とても読んでいて楽しかった~!!!瞬くんはもう、紅つばさだよ~(笑)この頃の少女漫画の、線が細くてリアル寄りで丸みのある絵柄大好き!終わり方も日常系の作品らしさに溢れてて好きでした!

『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎、医学書院

イルツラこと『居るのはつらいよ』(東畑開人、医学書院)を読んで、「いつか読んでみたい」と思っていたこの本。医学書院でフェアが開催されていた時に、思い切って買っていたのをようやく手に取った。もうほんと辛かった(笑)「え~言語学の本じゃん~???」って思いながら読んでた(笑)ほとんど理解できてないんだけど、断片的にわかるような気がするところもあって、差別とか性的同意とかそういった話を読んだときに出てくるものと通ずるものがあった。どうしても、ある/ない、とか二分法でしか語れないけど、きっともっと複雑で曖昧なものがそこにはあるはずだ。「自己責任」が重くのしかかる世の中だけど、全部自分で決めてきたことなんてどれほどあったろうか…。いつかもっと理解できる日がくるといいな…。

『女の園の星②』和山やま、祥伝社

はい、大好きです。和山やま先生。センスがすごいよ~!おもしろすぎる!小林先生のモノマネをする女子高生のシーンばちばちに好き。小林先生の休日も愛おしすぎるわ(笑)あと、クワガタね。「兄友」にもクワガタ出てくるんですよ。狂ってる人はクワガタ好きなんですか?(笑)

『3月のライオン⑮』羽海野チカ、白泉社

業が深い。小口を見るとね、すごい黒いの。業が深いよ。もうどちゃくそに重い巻でした…。そんな物語に登場する林田先生、もう救いでしかない。大好きです。あと島田八段も好き。この二人は素敵な大人だ。零ちゃんの周りに林田先生がいて本当によかったよ。マンガとはいえ、こんなに理解して思ってくれる先生が存在してくれる、というのは現実にとっても救いだ。

零ちゃんのイメージで、将棋会館が海の中だったシーンがあったのね。ああそうよね、零ちゃんにとっては、生きるために選んだものだものねぇ、と切なくなったよ。他人からしたら、好きなことして生きているように見えても、全然そんなことなかったりするよね。その場その場で生きるために選んできたんだよね。人生難しいなあ。簡単に他人を分かったような気になってはいけない。

『日常に侵入する自己啓発 生き方・手帳術・片づけ』牧野智和、勁草書房

三省堂でやってたヨンデル選書で買った本。絶対買わないタイプの本買おうって買った。買わないタイプは読まないタイプでもあるので、読むのすごく時間かかった(笑)しんどかった(笑)

いろんなものに人が意味を与えてるらしい。掃除で人生変わるとか、手帳を使いこなすと仕事がうまくいくとか。こんまり先生の本読んで、掃除で人生変えようとしてた私には複雑な気持ちにさせられる話だった(笑)日常のちょっとした工夫で人生が上手くいくなら、と思うと魅力的なんだよね…。宝くじ当てるよりできそうじゃん?

でも、やることなすこと全てに意味があると思うと、息苦しいとも思ったりする。私は、これ、最近のニュースに同じようなこと感じてて。「今の行動がこれからに繋がります。引き続き感染対策、一緒にがんばりましょう」ってやつ。もう段々腹立ってきて、テレビ全然見なくなっちゃった(笑)わかるんだよ、わかるの。ちゃんと対策した方がいいし、しようと心がけている。けど、それでどれだけのことが変わるんだろうか、とも思ってしまって。もう自分個人に収まるレベルではないじゃん、みたいな。うん、いや、同じかと思ったけどちょっと違ったかもしれん(笑)とりあえず何でもかんでも意味を求められるのとか、意味付けされるのとかうんざりしてる(笑)もっと無意味を愛そうぜ~!

『すみれ荘ファミリア』凪良ゆう、講談社

角川版より読みやすくなった気がする!きっと気分だけです。装丁が全然違ってびっくり!だいぶ印象変わりますね~。装丁のお仕事って本当素敵。来世は装丁のお仕事やりたい~!

「ありがとう。和久井さんならそう言ってくれると思って訊いたの。あたしは自分の痛みをごまかすために他人を利用するような人間で、これからも、ずっと、ずっと、女として干上がるまでそうして生きていくの」(p.85)
「でもあたし、かわいそうじゃないからね」「あたしは最低な人間で、こんな自分が嫌いだけど、自己憐憫はしないから」「だから、哀れむくらいなら軽蔑してね」(p.86)

美寿々ちゃんの覚悟は、同性として、生理に苦しむ人間として、見習いたい。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」(コードギアスのルルーシュのセリフ)じゃないけど、人にすることって自分に返ってきても文句は言えないじゃん。自分のするひどいことがどれだけひどいかって自覚しながら、それでもそうやって生きていくしかなくて、だからそのギリギリのところで、自覚してるから自分をかわいそうとは思えない、思っちゃいけないって覚悟決めてる美寿々ちゃんは格好いい。そういう生き方もある。決して許容されないかもしれないけど、そこにある負の部分はちゃんと背負っていこうっていう。胸が苦しくなる。

まあこれは悪いことだけじゃなくて、良いこともそうだと思うんだけど!どこかで巡り巡ってというか、ぐるぐるしているところはあるんじゃないかなあ。優しくされたいから、ギリギリのところで踏みとどまって優しくするし。だって、辛いとき助けてほしいじゃん(笑)だったら自分も他人にそうあらねば!っていう話。そしてそうやって他人に優しくするのは、自分に優しくするということでもあるんじゃないかな。もっとみんなが心に余裕持てるといいのにね。なかなか難しい世の中だね。

隼人くんの話は超絶苦手です(笑)だって、隼人くんの気持ちもすごくわかるんだもん!隼人くんはひどい人だけど、私だってその気持ちがわかるぐらいには、ひどいところがあるんだし。

天使は性格悪くなきゃ務まんない

☝大森靖子ちゃんの「7:77」という曲の歌詞の一部なんだけど。めちゃよくない???だって実際そうだと思うのよ!何が良くて、悪くて、喜ばれるとかって、知らないとできないじゃん!!だから天使が天使なのって、何をすると天使でいられるのかわかってて、何をしたら天使じゃなくなるのかわかってるの。だから性格が悪いって言われてしまう行動や発言わかってるってことじゃん。それって性格が良くもあるけど、悪いってことでもあるよねっていう(笑)あ~ほんと靖子ちゃんすき!

あ、まあ、だから隼人くんの気持ちがわかるし、読んでて辛いっていう話です(笑)凪良先生が、人の知られざる一面的な、表には出さない出せない部分を描いてくれるのが好きだ。そして、それを悪いとも良いとも言わずに、淡々と描いてくれるのが好き。そういう言葉が、物語があるってことは、確実に自分の生きやすさに繋がる。正しくて真っ白でなんて、私たちは生きられないから。

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はい!マンガ多めでした!なんとか書けてよかった!全然伝わる書き方はできなかったけど!まあ普段から苦手だけどね!(がはは)とりあえず書くことを続けられててよかったかな、と自分に優しめで今後も書いていこ~っと。またどこかで会えたらよろしく!

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