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発達障害の表記は「害」か「がい」かどちらがいいのか?

児童文学作家の工藤純子さんのインタビュー記事をアップしましたが、
『となりの火星人』の話の中で「発達障害」という言葉がたびたび出てきます。
最近はいろいろなところでこの言葉を見ると思いますが、
発達障「害」と「がい」の表記があるのがわかります。
「害」という感じは非常に強いですし、
害虫だとか害悪だとか良いイメージで使われることはありません。
障害は、自分たちは「害」なのかという思いになります。
害ではないし、社会の一員である。
しかし、「がい」にしてしまうには個人的には少し違和感がありました。
あまりにもソフトですし、発達障害の困難さ、生きにくさが
やわらいでマイルドになってしまう気がします。
発達障害の本人やその家族からしてみれば、
見た目には普通に見えるだけにいかにその困難さ困り事、
普通に合わせるための障壁を乗り越える生きにくさをわかってもらうには、
大変だということを訴えなければなりません。
その時に「がい」ではあまりにもソフトすぎると感じるのです。
自分たちは「害」ではないしこの言葉がベストだとは思いませんが、
インパクトの強さ、困っている、大変そうだと感じてもらうために、
やはり「害」の漢字を使いたいと思います。
すこし話はずれますが、
個人的には自分でおばさんと言うのはいいけれど、
他人からおばさんと言われるのは違和感がる、
そんな気持ちに少し似ているかもしれません(笑)
優しさで「がい」とソフトににしてくれるのはありがたい気持ちもしますが、
自分から発信するときには「害」の漢字が現時点では合っている気持ちがしています。
なので現状このnoteでは「発達障害」という表記で表わしたいと思っています。


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