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オスカルの母のこと

子供と話している時、びっくりさせられることがある。

「ホント、オスカルのお母さんの気持ち考えると、ああっ!てなる。私さえ男の子を生んでいたら、とか思うよねえ。かわいそう。立場微妙。お姉さんみたいに育てたかったかもしれないのにね。」

そんなことを考えながら読んでいたのか。

確かに。ジャルジェ家に嫁いで、女の子しか生まれなくて、挙句の果てに鳴き声が元気だからといって娘を息子のように育てられ(生理だってあるだろうに)挙句の果てに急に「結婚させる」とか言われる。娘に好きな人が出来ても、告白すらままならず、しかも恋敵の護衛を強いられているのである。昔の貴族はそんなものといったって人間の感情って、原始人のころからあまり変わらないような気がしますし。そんな娘を見ているとせつなくなるんじゃない?と思ったり。

彼女は高校1年生なのだが、私の本棚のマンガを読んでいるせいで、昭和なマンガも読んでいる。というわけで、「ベルサイユのばら」も読んでいるわけである。私がベルばら読んでたのは小学生の時だが、大人になるまで一切そんなことは考えなかったぞ。

自分の子供だけれど、やはり別の人格なのだとこういう時にしみじみ思う。

娘はロザリーとかディアンヌ(アランの自殺した妹)かシャルロッテ(ポリニャック夫人の自殺した娘)が大好き。どうしたらそのような心境になれるのか私には皆目見当がつかない。かわいい女の子が好き、という括りなのかな。同じものを読んでも人によってまったく違う受け止め方になる良い例だ。

だって、私はロザリーって、「運のいい子だなあ」というくらいでそれほど好きじゃなかったもの。ひたすら「花のサン・ジュスト様」が好きでした。はい。

しかし、「オスカルの母」とは。

気になってググってみると、「ベルばら」というのはその後も色々と本が出ているようで、池田理代子先生、すごい!と3文字で思ったわけで。華やかな方ですよね。才女で、色々スキャンダルもありましたが、まさにバラような人生を歩まれていると思います。

12巻に「オスカルの母」のエピソードが載っているようなので、注文してみました。届いたら続きを書きたいと思います。(という段階で投稿しているのがなんだかな、なんですが)。


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