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短歌をブラッシュアップする<私の推敲の仕方を紹介します①>

こんにちは!
がんサバイバーならではの日々の想いや情景を31字の短歌に表現し、
みんなで一冊の短歌集を作ることを目指す”あの風”プロジェクトです✨
前回の投稿から少し時間が経ってしまいましたが、皆さまお変わりないでしょうか?(人生何度目かの引越しで、キャパオーバーとなっておりました💦また、更新頑張ります☺️!)

さあ、”あの風”もいよいよラストスパートを迎えております♪
年明けの短歌集の出版に向け、作り手の皆さんにはそれぞれのご自身の代表作となる1首(余力がある方は連作用の作品も✨)を完成させていただいております!
限られた時間の中での作業となりますが、岡野大嗣先生による指導のもと、いつまでもお守りとなる大切な1首が出来上がると良いですね✨
先生からのコメントをブラッシュアップしていく作業は簡単ではないですが、先生との交流も含め、きっと思い出深い体験になるのではと感じております。

さて、レッスンでは先生が、初心者のための短歌の本をいくつかおすすめしてくださいました。
推敲の作業の中で少し悩む場面もあったので、私は改めて推薦された本を読んでみることにしました。
ブラッシュアップの作業で、もし息詰まったり悩まれている方がいればぜひ以下のコメントも参考にしたいただけたらと思います!

今読んでいる本は「今はじめる人のための短歌入門」(岡井隆)という一冊です。数ヶ月前に亡くなられた医師で歌人の岡井さんは、いくつか入門書を執筆されたそうで、堅い文章ではありますが(最初はスイスイ読める感じではありませんでしたが、次第に慣れてきました)、とても勉強になる一冊です。
中でも印象に残ったのは、

「読者は、その一首に接するとき、まず初句の五音によって、最初の印象を得るのです。(中略)と同時に、初句の一歩の踏み出しにはじまって、往くところまで往き、どこかで帰り路に入る、その大事なポイントが一首のうちにはかならずあると思うのです。帰り路が、すべての結びの七音に集中していると言う意味ではありませんが、すくなくとも、帰り路の重要な要素の一つが、結びの句なのです。」

と言う考えです。確かに自分も、短歌を読むときに最初の言葉(初めの五音)でその短歌がどんな内容の歌なのか、ある程度予想をたてているように感じます。
そして、結びの句(最後の七音)については、その短歌を読んだ後味として脳内でリフレインされることが良くあるなと納得しました。
なので、
初めの初句と最後の結句だけで、内容が大体想像できるような短歌であれば、読み手にとっても読みやすい短歌なのかなと感じます。

具体的には、私が岡野先生に提出した短歌で

腹傷にぬるま湯流す初めての沐浴に似た戸惑いの手で

という短歌があるのですが、初句と結句はそれぞれ
「腹傷に」「戸惑いの手で」です。
「傷痕に恐る恐る触れる情景」がこの二つの言葉だけでも伝わってくるので、構成自体は問題ないのかなと確認することができました。

もちろん全ての短歌がこの法則に則っているとは限りませんので、一つのご参考程度に思っていただけたらと思います(*˙˘˙*)ஐ 
短歌の完成時期まで、あと少しですが本を読んで参考になったポイントを今後もお伝えできればと思います!

引き続き、一緒に制作を頑張りましょう(o´罒`o)

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