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クレーマーになっちゃうな

仕事中、休憩のお供にどうしてもなにかお菓子を食べたくなる。しかしコロナのおかげでお菓子を手で食べるのは不安だ。そうだ爪楊枝でグミを食べよう。

手で触れずに食べれるグミに満足していると、ガリッとなった。あぁ、砂糖の塊でもあったかなぁ。そういうこともあるよな。怖いなぁ。と思って噛み続けているとまた、ガリッとなった。明らかに異物だ。

舌でていねいに吐き出してみると金属片だった。結構でかい。8mmくらいある。こんなもんグミに入ってたのか?飲み込んだり歯が欠けたりしなかったことにホッとしつつ、次には不満と怒りが静かに湧いてきた。

こういうときは、金属片とパッケージを製造元に送ればよいのかな?しかしこの異物を渡してしまうと証拠隠滅されそうだな。どう伝えればよいのだろう。お金くれるかな?

しばらくそんな事を妄想していたのだが、待てよ、歯の詰め物が取れた可能性があるのではと思いついて、舌で歯を順番に触っていった。すると左上の歯に大きな穴があった。

ま、そりゃそうだよな。うーん、いつ治療したやつだろうか?

放置するのは気持ち悪いので、すぐにかかりつけの歯医者に電話し歯を磨き、20分後にはぼくは治療台の上にいた。「昔流行ってたやり方。30年くらい前に詰めたのが取れたのかも。」30年?そんなのが今日グミ食べて取れるなんてすごい。「ちょっと虫歯になりかけてるかな?ちょっと削りますが麻酔無しでいけるでしょう。」と言われヴィーンと。「目立たないところだけど白いので詰めときました。念のため30分くらいは食べないでください。」こうして、あっという間に治療が終わりスッキリしたのだった。

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