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他人軸で生きることを辞めた瞬間、歯の食い縛りが治った

OLをやめてから自分軸で生きようと思って好きなことをやってきたつもりだったけれど、でも何かおかしいぞ(あんまり楽しくないぞ)と思う時があった。先日参加するか否かで迷っているイベントがあって、スケジュール帳とにらめっこしているときにふと気がついた。

「私、別にこのイベントに行きたい訳じゃ無い。必要とされるならいきますよってスタンスなんだ」

それで、行くのをあっさりやめた。
今まで気がつかなかったけれど、私は自由業になってから、できるだけいつどこに仕事が入ってもいいようにスケジュールを開けるようにしていた。いつでもフレキシブルに動けるほうが仕事をもらいやすいし、頼りにしてもらえると思っていた。

でもいつの間にか都合のいい女みたいな、仕事が来るのを今か今かと待っている従順な犬みたいな体勢になっていた。仕事が来たら自分のプライベートそっちのけで夜でも働く。また仕事が欲しいから、尻尾をブンブン振って愛想を振りまく。自分を俯瞰的に見ると、そんな健気な小型犬が私と重なって見えた。仕事内容だけ好きなものに変えて、やり方までデザインしきれていなかった。

よく、『好きなことをして生きよう』とか『自分軸で生きよう』とか言われる。自分でもそれはとてもすてきな生き方だと思うのだけれど、具体的にどうやったらいいのかということが腑に落ちていなかった。好きな職種に転身すればいいと安直に考えていたけれど、それだけでは不十分なのだ。生き方を変えないと、生きる姿勢を変えないとなかなか実現できない。しかし、今回のことを境に自分の中に確固とした判断基準ができた。

その場に私が必要か必要ないかじゃ無い、
私が行きたいか、行きたくないかだ。
そこに行けば誰かが喜ぶかどうかじゃない、
私が嬉しいか、嬉しくないかだ。
その場所に仕事があるかどうかじゃない、
私がやりたいか、やりたくないかだ。

そのことに気がつくと、色んなことを決めるのが楽になって、同時に仕事や予定を断りやすくなった。色んな事を断ると、これまた不思議なことに新しくやりたいことや新しいプロジェクトが立ち上がり始めた。

イベントへの参加をやめた夜、私は口の中が完全に脱力していることに気がついた。これは今まで何度試してもできなかったことで、私にとっては衝撃的な出来事だった。私は歯の食い縛りが強いらしく、歯が極端に脆くヒビの入っている歯がたくさんある。このことに気がついたのは一時期通っていたボイストレーニングの先生に指摘を受けた時だった。

「普通に口を閉じている時、奥歯同士当たってない?その状態だと自分本来の声は出ないよ」

当たっている。ずっと奥歯ががっちりとかみ合っている。実はこれは正常な状態ではないそうだ。健康な状態では、口を閉じても奥歯同士は当たらないというのだから驚いた。

この事実を知ってから、私は口を閉じた時も奥歯が当たらないように気をつけていた。ただ、口の中の力の抜き方だけはわからなかった。奥歯同士が当たらないように口腔内を固定することで何とか食いしばりを阻止しようとしていた。

でも不思議なことに、他人軸で生きる事をやめた夜、私の口内は自然と脱力していた。食い縛りの強い人は、頑張る時や仕事の時、何かに耐える時、夜寝ている時なんかに歯に力が入りやすいという。私の場合、やりたくない事をやる時に自然と食いしばりが起きていたのかもしれない。思い返せば、中学生の時に読んだ本がきっかけで『物事を嫌々やるのはカッコ悪い』という呪縛にとらわれて生きてきた。それなら嫌なことはやらなければいいのに、私はどう解釈を間違えたのかやらなければいけない事を全て好きな事だと思い込むようになっていた。数学大好き、人参大好き、ロシア語大好き、仕事大好き、飲み会大好き…本当は全部が全部好きなわけじゃなかった。

誰かの役に立っている時に喜びを感じやすい私は、本当はやりたくないけれど誰かのために何かをする時、奥歯を噛み締めていたのだと思う。気乗りしない予定が翌日に控えていると、夜な夜な奥歯を噛み締めて眠りについていたのだと思う。大丈夫、きっと楽しいよ、きっと私も気にいるよ、あんな事を楽しいと思えるなんて、私かっこいいよ。。。

人生で初めて口の中の力が抜けている状態で、私は今までの自分に謝った。歯のヒビ割れも、食い縛りからくる肩こりも眼精疲労も全部自分のせいだった。知らないうちに自分を苦しめていたのは自分だった。その夜は、自分の心と体が一体になった感じがして夜中に一度も起きずに眠った。久しぶりに熟睡できた夜だった。

歯の食い縛りに悩んでいる人は、自分で自分を追い込んでいないか一度自分会議をしてみてほしい。自分に無理をさせていたら、1つづつ無理を減らして優しく労ってあげてください。歯を食い縛って頑張らなくてもいいように、力を抜いて生きていく生き方もあると気づくことができますように…

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