完結「兼業小説家志望」(仮題) コラボ小説 歩行者b編
前回のお話
あちら側の人間は、「歩行者b」だ。
亀井はそう結論づけた。この小説を潰されてしまっては、みんなの命が危ない。その前に、止めないといけない。
そもそも、「悪しからず」の構想を練っていたのは、歩行者bなのではないか。全ての真相を知るものは、この言葉の魔術師をおいて他にいない。
まだ、昼間だ。歩行者bは自宅にいるかもしれない。亀井はすぐに早川と会った喫茶店を出て、タクシーを拾い、歩行者bの家へ急ぎ向かった。
「えっ?お客さん、ここに行くんですか??」