見出し画像

家庭用太陽光発電 卒FIT後のシミュレーション

はじめに


今回は、太陽光発電の政策であるFIT(固定価格買取制度)が終了した後のシミュレーションを記事にしたいと思います。

もうすでにFITの期間が終了されている方もおられますね。

私はあと2年ほどとなっています。

今回の記事は、前回の記事の続きとなります。

まだご覧になられていない方は、↓の記事をお先にどうぞ!!


1.卒FIT後の選択肢


太陽光パネルを設置して、10年経過後のFIT(固定価格買取制度)が終了してからどうするのか?
太陽光発電をされている方は、悩まれていることと思います。

すでに、10年経過した方もたくさんいらっしゃいますよね。
皆さん、どうされているのでしょうか?

現在の選択肢としては、大きく分けて、2つですかね。
1.引き続き、任意契約により、売電を継続する
2.蓄電池を設置して、自家消費に回し、電気代を下げる


結論から申しますと、個人的に、私は、1を選択する予定です。

この1と2それぞれについて、シミュレーションをしてみました。

1.1. 任意契約による売電継続のシミュレーション


前回の記事で算出した、これまでの8年間の実績をもとに、シミュレーションしてみました。

売電価格は 10円で、自家消費単価を 28円で計算(いずれも1kWhあたり)しています。
今後、インフレにより電気代が上がれば、売電価格が上昇する可能性もありますね。

1年あたりの見込み額の計算です。↓↓

1年あたり 約7.8万円の利益となります。

10年では、約78万円!!。

ただ、パワーコンディショナーが、15年ほどで交換が必要になる可能性があるとのことなので、ここは留意しておきたいです。

その費用が20~30万くらいでしょうかね!?

それを差し引いても、十分利益が残ります。

前回の記事に記載していますが、太陽光発電にかかった初期コストは、すでに回収済みです。

ちょうど、200万円分くらいの高配当株をタダでもらっているようなものですね。

初期コスト回収後に、これだけの利益があるのはいいかなと。😌


1.2.蓄電池による自家消費のシミュレーション


次に、昼間に発電した電気を蓄電池に溜めて、昼間以外の時間に使用する想定で、シミュレーションしてみました。

昼間に溜めた電気を使用することにより、いくら節約になるかの細かい計算は難しいですが、ここでは、1kWhあたり平均20円節約できたと仮定して、計算してみます。

先ほどのシミュレーションで、10円で売っていた電気を、そのまま自家消費(20円)にまわす計算です。


年間で、約11.7万円ほど、収入がある
ことになります。

売電よりも、利益が多いじゃん!
と単純に考えることはもちろんできませんよ。😅

当たり前ですが、蓄電池購入・設置費用が掛かります。😆

このシミュレーションでは、
・売電する場合、1kWh = 10円
・蓄電池に溜めて使う場合 1kWh = 20円
の価値として計算しています。


蓄電池設置による年間利益は、売電した時より、38,590円 多くなります

蓄電池の寿命ってどれくらいでしょうか??

15年くらいですか??

では、15年間の総利益を計算してみます。

売電の時と比べて

38,590円 × 15 = 578,850円 多くなります


ここで、蓄電池の設置コストを考えてみます。
蓄電池1kWhあたり、18万円くらいが相場だとのこと。
(もちろん、様々な条件により変わるはず)

4kWhの蓄電池を設置しようとすると、約72万円必要ということになります。

そうすると、蓄電池設置では、全く元が取れていませんね。

さらに、蓄電池は、経年劣化しますので、徐々に容量が少なくなるものと考えられます。

加えて、発電したものを全て蓄えられるわけではありません。

うちの稼働状況を調べてみたのですが、
季節によっては、発電量が消費量を10kWh以上、上回る日が何日も続いていることがありました。

これはつまり、余剰電力があっても、蓄えることができないことを意味しています。

したがって、上で計算により導き出した 578,850円は、机上の空論で、とてもこれだけの利益が発生するとは考えにくいということになります。(残念。。)

加えて、蓄電池を一括購入ではなく、ローンを組んだ場合は、さらに金利の負担がありますので、大幅な赤字になる可能性が高いです。


2.考察


以上の結果を踏まえて、先に結論を書きましたが、私自身は、
 引き続き、任意契約により、売電を継続する
予定です。

人によって状況が違いますし、何に重きを置くかはそれぞれだと思いますので、「あくまで私の場合は」です。

売電を継続する理由は、こちらの方が単純に利益が大きいということです。

加えて、蓄電池導入で設備を増やすと、それだけ故障のリスクが高まります。
今ある太陽光パネルも、何が起こるか分かりませんしね。

これ以上、リスクを増やしたくないという理由も入っています。

もちろん、蓄電池は、大規模停電時に力を発揮することがあると思いますので、蓄電池設置を否定しているわけではありませんよ。

単純に、利益だけを考えた場合は、売電継続かな!?といったところです。


3.締め


はい、ということで、前回の記事から、太陽光発電について、分析・考察を行ってきました。

私自身は、すでに初期コストを回収済みで、今考えると始めるタイミングがとても良かったんでしょうね。

まあ、めちゃくちゃ儲かるというものではありませんが、光熱費が削減できているのは、とてもありがたいです。

また、気が向いたら、投資用の太陽光発電についても考察してみるかもしれません。
しないかもしれません。😅

よかったら、フォローしていただき、次の記事をお待ちいただけると嬉しいです。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
感謝😌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?