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ソムリエ 2次試験対策~テイスティング編~

(※なぜかnote に非公開にされてしまったので再度公開、また削除されるかもしれません。)

前回の記事はこちら↓

今回は二次試験対策を聞いてきた同期のために作ったメモを、誰かの役に立てたらな、なんて軽い気持ちで共有する記事を書きたいと思います。

私が受けたのは2年も前のことだし、あんまり覚えてないなぁ、と思いながらも、必死だった当時のメモをみてみると、藁にもすがる思いで色んなサイトを調べては、情報をゲットし、効率的な勉強法についてもたくさん調べていた形跡が。

備忘録も兼ねて、私がどうやって2次試験を乗り越えたか、ちょっと専門的な話にはなりますが試験本番の注意点と対策をまとめてみた


1. 試験中に気をつけるべきこと

聞いてはいたものの、緊張からか本番当日に忘れてしまい、あとから大後悔したテイスティング試験中に気をつけるべきことがある。

2018年の出題内容は、白ワイン2種、赤ワイン1種、その他2種であった。

①テイスティング時間は40分もあるので、
試験開始時と後半ではワインの香りがすごい変わるから、前半に飛ばしすぎるな。


白の出題された銘柄は①トロンテス(!)と②リースリングの2種だったのだが、テイスティング開始時、私は外観の色味、香り味わいから早々に白ワインで出題された2種はリースリングとソーヴィニヨンブランだと思った。
グリーンがかった色味、青りんご、柑橘、爽やかさとミネラル感、、、私はリースリングのワインがソーヴィニヨンブランに感じられたのだ。

でも後半になるにつれてワインの香りがどんどん開き、白ワインの2種ともにリースリングの特徴的な白いお花の香りに変わった。。。でも、出題されたワインは計3種なのに、白ワイン2種を同じ品種で被せるのもおかしな話である。(リースリングが2種出るわけない...。でもこのお花感はぜったいにソーヴィニヨンブランではない...。やばい、ど、どっちがリースリングなのか、しかももう1種は何者かすらわからない....。それとも本当にリースリング2種なのか?)っと絶望的な感情を抱えながらも、試験時間が半分くらいすぎた辺りで思考が迷宮入りした。
必死でテイスティングを続け、気づいた頃には相当飲んでしまっていたために論理的に分析する力は失われていたのだ。笑(私は衛生的に吐き出すのに抵抗があり、飲む派だった。笑)

結局私は最悪なことに①のトロンテスをリースリングだと分析し、②のリースリングを何か別のものを選んだ。笑(もはや動揺しすぎて何を選んだのか覚えていない涙)

というかトロンテスを出題するってなにごとですか?って同じ年に受験した受験生の皆様の90%以上の人がそう感じたと思う。笑 私は恥ずかしながらトロンテスって飲んだこともなかったし、味わいの特徴もよく知らなかった。笑

こと赤ワインはというと、シラーが出題され、これは一発でシラーだ!と香りから察することができた。硬いなめし皮、血っぽい、獣っぽいあの感じ。飲んでみてもタンニンを感じるし、スパイシー。
だがしかし、こちらも同様に、時間が経過すると香りが一気に華やぐのだ。そういえばワインが注がれた時、白も赤も温度管理がされていた訳ではなく、キリッと冷えた状態で提供され、赤ワインのグラスには結露ができていた
(え、シラーにしては果実味というか華やぐ感じが強くなった気がする。そして獣感がほとんど感じられなくなった。。え、カベルネソーヴィニヨンとメルロー?いや、スパイシーさは残ってるからグルナッシュ?え???)とこちらもでも脳内にクエッションマークが乱舞し私は再び思考停止に追いやられた。笑

どんだけ思考弱いの、私。笑

というか飲まずに吐き出せば良かったのか。笑

結局、回答を直す時間はなかったけど、出題されたのはシラーだったので、分析もそこまで逸脱していなかったのではないかな、と思う。
出題された赤ワインはオーストラリアのシラーズだったから、時間が経つにつれてシラーズ独特の獣感がやわらいでオーストラリア特有の果実味がたってきたのだと思う。

とにかく、前半飛ばしすぎず、香りが後々ひらくことを見越して、ペースを抑え、キンキンのワインを温めたり(?)しながら、その他の品種に出題された2種から取りかかかろう。そして、勇気を持ってワインをカップに吐き出そう。笑

② 後半で(若干酔っ払ったせいか?)気の迷いが発生するけど、最初の直感を信じるべき。

上にも書いたが、私はとにかく迷いまくった。試験後半はとにかく自分の分析に懐疑的になるのだ。結局、リースリングまで答えを導き出せたのに、最後の最後で直感を信じず、誤った答えを選択してしまった。直感を信じて白ワインの2種共にリースリングを選んでおけば、1つは正解だったのになぁ。。。

その他の品種はマデイラとカルヴァドスがでた。
そしてこれは両方外した気がする。笑(よく覚えていないのだ。笑)

マデイラの味わいを素直に受け止めず、悩みに悩んだ挙句、ポートと判断した。カルヴァドスもリンゴの香りを拾えたくせに、最後の最後で答えを別のものに変えた。

どうして?

WHY?

直感を信じていれば過半数は正解できたのに。

テイスティングは当てるんじゃない、分析が大事なのだ!

皆様、お気づきのとおり、

私は出題された5問のうちの1問しか正解を選べなかった。笑 
1/5って、、、高校のテストで言えば赤点、即落第である。

最悪だ。

でも、大丈夫、、私、合格できたから!

試験中、類稀なるポンコツ舌を発揮した私でも受かることができたのは、やはり「分析力が大事だから」ということに尽きるだろう。

最後の最後で間違えてしまっても、そこを導き出すまでの考え方は合っていたんだと思う。
逆に言えば、「この品種の外観はコレ、味わいはコレ、」品種ごとに型に当てはめたものを覚えれば良いのだ
(例えば、ソーヴィニヨンブランの香りをひろう時に、柑橘、青リンゴ、リンゴまではOKとしても、白桃、アプリコットを選ぶのは危ない。)

ソムリエ試験のテイスティングは(シニア試験でもない限り)主観は一切いらない。味わいよりも、ちゃんとその品種の特徴を把握しているか。が大事なのだ。

そして、特徴的な選択肢を選んで品種や産地を特定しないことも大事だ。
上のソーヴィニヨンブランの例でも書いたが、柑橘、青リンゴ、リンゴは選択肢としてOKだ。パッションフルーツやトロピカルを感じることもあるかもしれないが、それはもうニュージーランドのソーヴィニヨンブランと場所を特定しているようなもので、万が一そうでなかった場合はアウトだ。

あくまでも無難な選択肢に止めるのがキモなのだ。
「あなたってもしかして、ソーヴィニヨンブランさんかしら?でも華やかだし、リースリングさんっぽいところもあるわね」ぐらいのストライクゾーン広めの選択肢を選び、潰しを効かせるのだ。

とにかく品種ごとに型に当てはめた特徴を覚え正しい選択肢を選ぶ練習をしよう

2.テイスティング特訓法

とにかく、ワインを飲むしかない。上記に書いたように、ある程度型が決まっているので、品種を型に当てはめながらテイスティングを練習していくことをおすすめする。おすすめ練習スポットは以下です。

①エノテカ品川店のブラインドテイスティング

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イベントでなくとも、ウォークインでブラインドを依頼すればテイスティングをさせてくれるのがとても魅力的。当時は大変お世話になりました。

テイスティンググラスで提供してくれる上に、テイスティングノートも下さるので、本番さながらにテイスティングを進めてはノートから選択肢を選んだりと、本格的な対策ができました。最後には今日飲んだボトルを持ってきてくださり、ティスティングノートの回答もくれるという神対応
値段も2000円弱(1500円くらいだったかな?)とかなりお手頃で、仕事帰りに品川駅で降りてはテイスティングをしていました。(8月9月はCAぽい人が店内に結構いた。笑)

今はコロナの影響でブラインドで提供しているか分からないけど、チェックしてみるべきだと思います。というか普通にデートできてもおもしろいかも。

②ワインスクールのテイスティングに参加

こちらは①と比べ値段がかなり張りますが、より専門的な知見を得られる!とプラスに考えれば、いいなと思います。

私はワインスクールの課金勢として当時活躍しました。笑 独学で勉強されている方も、どのワインスクールにも単発イベントや一般で申し込みができたりできるので、オススメです。

私の先輩、同期、後輩が通っている、ずばりCAが通うワインスクールと言えば以下のスクールではないでしょうか。

1. アカデミー・デュ・ヴァン

こちらは一般の方6000円〜申し込みができるみたいですね。講師陣が豊富で分校が沢山あるのが魅力。比較的通うCAが多い印象があります

2. 田崎真也ワインサロン

こちらは5500円〜申し込みが可能です。フリーテイスティングでリキュールや蒸留酒の対策をしているのも魅力。言わずと知れたソムリエ協会会長の田崎真也さんのサロンなので、ワインにストイックと有名です。

3. レコール・デュ・ヴァン

こちらも5500円〜申し込みができるみたいですね。

4. 自由が丘ワインスクール

全6回で42000円と少し高価ですが、講師の長谷川先生という方がとても人気とネットでも評判がありました。後、いいな〜と思ったのが、小さいボトルを10本セットでテイスティング用に販売してくれている!テイスティングコメントとか説明動画ももらえるみたいだし、お得感(なんたってボトルにワインが余ってもそのまま家で飲める笑)

③レストランにブラインドテイスティング依頼

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これは優先順位としては下になるかな、と思う。
レストランは美味しいワインが飲めますが、ソムリエ試験に出るのに一風変わったワインや、ヴィンテージの高価なワインが出ることは考え難い。ヴィンテージも2015年以降の若いワインが出るだろうと思う

ただ、レストランとかで美味しいワインを飲んで、自分の舌に感覚として覚えさせるのにはとても良いと思う。

上の写真は恵比寿にあるワインバーでブラインドテイスティングをした時のもの。勉強しながら美味しいご飯を食べられるのが美味しかったし、ワインリストもなかなか興味深いワインを取り揃えていましたので、デートなどにオススメです。

とにかく型を覚えよう。

と、2次試験はやはりコレに尽きるのではないでしょうか。

色々書きましたが、きっと試験までは不安な気持ちになると思います。でも、大丈夫、思い出して!ほら私、5問中1問しか当たらなかったけど、受かったから。笑 完璧じゃなくていいんです。とにかく品種の型をテイスティングノートに当てはめて、覚えましょう。

実は私は仲良しの同期と2人で試験を受けていたのですが、同期は5問中3問も当てていたのですが、分析が弱かったためか落ちてしまいました。(なんとその子はトロンテスを当てた強者だったのに。)反省点としては、無難を選ぶよりも、ワインの個性を選んだからかな、と言っていました。あと、論述があまり書けなかった、とも言っていました。

何が起こるかわかりません。。。

さて、次回は(私は個人的にかなり大事だと思っている)論述の対策について紹介したいと思います。論述は三次試験の加点になると言われているけど、(同期のこともあったし)私はぜったい2次試験で論文も読んでるだろ〜!と密かにソムリエ協会を疑っている。笑

では、また。


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