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葉焼けしたキュウリの後始末をしました

 来週早々には台風10号がやってくるということで、急いでキュウリの後始末をしました。
 今年のキュウリは3本だけ植えてみたのですが、ありがたいことに順調に大きくなって、そこそこの収穫がありました。ただ、8月の中旬には過酷な暑さと少雨のダメージを受けまして、今はご覧の通りです。

これ以上残しておいても花も咲かないし、実もなりません。仕方がないので撤去作業開始です。
ネットに絡まった蔓を短く切りながら丁寧にネットから外していきます。
水不足で短いままのキュウリたちが出できました。これはもう大きくはなりませんね。
こちらはさつまいもの葉に隠れていた大きなキュウリ。こうなる前に採らないと木が弱るんです。

 今年の夏野菜は水不足や害虫の被害もそうですが、何と言ってもジリジリと照りつける日光と高温によるダメージが大きかったですね。
 特にキュウリは「葉焼け」がすごかったです。葉焼けは強い日差しに当たりすぎた事が原因で起こります。
 簡単に言えば、紫外線による人間の日焼けと同じで「葉がヤケドした」状態。 生物学的には葉緑素が日光によって破壊された状態でして、このことについて、いつもお世話になっている一般社団法人日本植物生理学会のHPには次のように書かれています。

 「葉やけ」が起こる仕組みには2つのことが指摘されています。
 第1は、強い光のもとにおかれると、光合成に利用される光エネルギー以外の光エネルギーが余り、そのため活性酸素が発生します。活性酸素は細胞にとって悪玉で、いろいろな悪さをします。葉緑素を分解したり、細胞内の遺伝子に変化を起こしたり、結果として細胞を殺したりします。そのため、葉が部分的に変色したり、死んだりする「葉やけ」がおきることになります。
 第2に、似たようなことですが、生物の細胞は高い温度に弱く、耐えられる限界の温度をもっています。この限界の温度を超える温度に急激にさらされると細胞は非常に弱るか、死んでしまいます。

一般社団法人日本植物生理学会HP みんなのひろば 植物Q&Aより引用。   
こうして比べてみると日陰の葉は元気ですね。来年からは完全に日陰で育てようかな。w

 つくづく思うのは昔の夏と今の夏の違いですね。昔はここまで日差しを強く感じませんでしたし、気温も30度を超えることは稀でしたから、夏野菜の葉が直射日光と高温障害で茶色くなるなんていうことはありませんでしたもんね。
 もはや昔の感覚で夏野菜が作れなくなったとしたらなんともさみしいことですが、環境の変化を嘆いてばかりはいられません。遮光ネットで覆って日陰を作るなどの対策をするとか、いっそのこと全く違う南国の作物を作るとか、対応を考えねばなりませんねえ。

 あ、夏野菜は何も作らないという手もありますね。
 夏は畑を休んでインド式生活。
 それが一番いいかも。^^;


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