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近所のヤドリギを見に行く

 高い樹の上にある丸いもの。あれは鳥の巣に違いないと子どもの頃は思い込んでいました。それがそうじゃないと気づいたのはいつの頃だったのか、ものすごくがっかりした記憶があります。^^;

 ヤドリギは樹木の枝や幹に寄生して、水分や栄養分をもらって成長する常緑の多年生植物なのですが、光合成によって自分でも栄養分を作り出すことができるハイブリッドな植物。
 ヤドリギの種の保存戦略は鳥散布型です。特にヒレンジャクやキレンジャクが甘い果実を好んで食べまして、糞の中に残った未消化のネバネバした種子が他の樹皮に付着して発芽します。この種子、実は土の上では発芽せず、樹皮の上でだけ発芽するスグレモノなんですよね。

近所の桜の木の中にあるヤドリギ。特に冬はよく目立つんです。(^^)

 見た目はまんま鳥の巣。じゃなかったらマリモ?私はスーモを思い出して笑ってしまいました。
 そんなヤドリギですが、ヨーロッパでは、古代より寄生している樹が冬枯れてもヤドリギはみずみずしく緑色であるがゆえに“永遠”を象徴する神聖な樹として扱われています。最近は日本でもクリスマスシーズンにリースの材料として見かけるようになりました。


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