還暦不行届　第十八回　事実確認

能登半島地震で始まった今年であるが、あまりのことに
正月早々呆然として心が破れるような思いをした。
突然家族を失ってしまった方や家を失った方のことを思うと
言葉もなくただ黙祷するしかなかった。

東日本や熊本のような災害が起こるたびに
何もできないなりに寄付をしたり少ないながらも支援をしてきた。

今回もまた同じように支援していこうと思いつつも
東日本の時に、みんながせっせと寄付していたお金が
謎のNPO法人によって何億も横領されていたことを思い出した。

「行方不明者の捜索活動」をうたって事業委託を町役場にもちかけ
町は2年間で12億以上の費用を法人に支払っていたアレである。

被災地の人たちの声を代弁して発信しているSNSアカウントで
よく言われているのは自分たちがいらなくなったものや使わなくなったものを
送らないで欲しい、と言うことと
何よりもお金がありがたいと言うことだったから募金していたのに
悪い奴らに騙されてしまい
結果としてドブに捨てるような使い方をされて残念無念であった。

そのことが頭をよぎったこともあり
今回はお金の寄付はするとして、具体的に物資として送りたいとも考えて
アルピニストの野口健さんのアカウントから
寝袋やソーラーランタンなどを寄付することにした。

毎週必要なものが変わっていくので定期的に覗いて
その都度リンクからAmazonのリストにあるものを買う。
すると野口さんの主催する団体が実際に現地に運び
必要としている人に物資を届けてもらえるという透明度の高いものだ。