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とりあえず、着物でムー展に行ってみた。

学研から刊行されている「ムー」という雑誌をご存じだろうか。
目に見えない世界や不思議な出来事が「スピリチュアル」ではなく「オカルト」と呼ばれていた時代からあるスーパー・ミステリー・マガジンである。
このムーが創刊40周年記念展を催していると聞き、早々に行くことを決めた。
ふだん着着物化計画遂行中であるので、もちろん着物で行くことにする。
というわけで、着付の師匠である母とともに池袋へと繰り出した。

ムーと母と幼き日の私

小さなころから、ムーは常に家にあった。
最新号のみならず、バックナンバーもかなりの数がいつでもあった。母がオカルト大好きだからである。

余談だが、母は誰からも好かれる明るく朗らかで外向的な人であるが、好きだという絵画や音楽は異様に暗いものが多いし、このようなオカルトや猟奇殺人事件も大好物だ。鑑みるに、人はそのように足りないものを補いながら陰陽のバランスを取っているのかもしれない。

そんなわけで、いつも家にあったムー。
タイトルに踊る文字は「超常現象」「UMAの恐怖」「謎の古代文明」「ピラミッドの真実」「ノストラダムスの大予言」などなど…なかなかおどろおどろしい。
しかもなんか表紙の絵が怖い。大概アップで瞳が描いてあってこちらをじっと見ている。
で、怖いのに読んじゃう。
夜に幽霊や宇宙人が怖くて眠れなくなるのに、読んじゃう。
それがムーという雑誌である。

ムーと40歳になった私

ムー展ではまず、リトルグレイがお出迎え。
一歩中に入ればずらりと並ぶ創刊号からの表紙。
そこに並ぶ文字はお馴染みの「超常現象」「UMAの恐怖」「謎の古代文明」「ピラミッドの真実」「ノストラダムスの大予言」。
見てるうちにヒトラーや地底世界もよく出てきたのを思い出す。

このノリで変わらずに40年。

小さな私を恐怖のどん底におとしめたムーであるが、こうして時を経て見てみるとむしろその変わらぬ姿勢にホッとする。
怖いんだけど。疑いながら読んでるんだけど。

そうこなくっちゃ!!

みたいな応援するような気持ち。
そして意外なほどの混雑を喜んでいる自分。
ここにいる人すべてと、ムーやムー的な何かを語り合えるのだと思うと実に胸が熱くなった。

因みに母はもちろん大変はしゃいで展示物の解説を逐一してくれた。
ムーの編集者、三上さんの机の再現にも大興奮。
オカルトを語る着物マダム。さすがである。

実はムー民は潜んでいた…

ムー民とはムーの愛読者のことである。

ムー展(の内容そのものと行ったことそのもの)があまりに楽しかったのでムーの説明から入る覚悟で吹聴して回ったら…

意外と認知度たかくてビックリ。

実家にバックナンバーがあるという話をしたら「ご実家で合宿したい!!」と言い出す人まで…

みんな、不思議なこと好きなのね(笑)。

新たな盛り上がりのタネをありがとう、ムー!!
これからも我々を楽しませて下さい!!

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