春→秋
死ぬほど夏が好きだった。
家族と海に行くのも、友達と山へキャンプに行くのも、プールでざぶざぶ泳ぐのも、
手持ち花火できゃあきゃあ騒ぐのも、静かに遠くの花火の音を聞くのも、
これぞ真夏!なド派手なTシャツも、背伸びして着た茄子紺の浴衣も、
全部、私をワクワクさせてくれた。
気温が上がるほどに、テンションも上がった。
夏の盛りに向かっていくあの独特の高揚感。
今思えばあれは、
青春、と呼ばれる年代から
朱夏、と呼ばれる年代へと遷ろう
その勢いもあったように思う。
今は晩夏。
ひぐらしがカナカナと鳴き、朝夕は涼しい風も吹く。
秋もまた、素晴らしい季節となりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?