【TRPG日誌】覆水返すは神頼み【クトゥルフ神話TRPG】
2024年度は、試験的に『TRPG日誌』という記事ではなく、
行ったTRPGセッションを1つずつ記事にすることにしました。
2023年度のTRPG日誌。
・遊んだ日 :2024年8月18日(日)
・遊んだ場所:イエローサブマリン神戸三宮店
・使用ルール:クトゥルフ神話TRPG
・KP(GM) :謎人さん
この記事には、下記のシナリオ『覆水返すは神頼み』のネタバレが含まれます!!
↓『覆水返すは神頼み』の公開ページ(提灯鉄鼠様)
●プレイヤーキャラクター
◆タカナシ・ミク
空音さんが使用。
25歳のデザイナー。高い魅力(App)を活用した交渉術に長けている。
小学校時代、決めポーズの方向性の違いで、ヨーコと気まずいことになったことがある。
◆ヤマダ・ヨーコ
レベラーが使用。
電気修理が得意な21歳のエンジニア。
Appが35しかないのを、少し気にしているようだ。
小学校のとき、恥ずかしくて、ミクがやっていた熱血系のポーズにノレなかったのを後悔している。
●セッションの流れ
ネットで無料公開されているシナリオ『覆水返すは神頼み』をプレイ!
小学生時代に流行った呪いの印をめぐる、殺人事件です!
以下の文章には、シナリオのネタバレが大量に含まれます!
シナリオをする予定の方は、ご注意ください!
◆事件発生!
21歳のヨーコは、小学校の同窓会で、10年ぶりに母校を訪れます。
しかし、小学生時代に埋めたタイムカプセルから、当時小学校で流行っていた「呪いの印」が!
そして、その直後、「元クラスメイトの菊池が、惨殺されてしまいます!
菊池は、同窓会で、ヨーコと共に「呪いの印」が書かれた紙を開いて見ました。
このままでは、ヨーコもやられる!
運命を暗示するかのように、ヨーコの家のドアに、いつの間にか「呪いの印」が書かれた紙が貼られています!
大慌てのヨーコは、同級生のSNSに相談します。
その中で、「小学生時代、菊池によってこの呪いを使われて、行方不明になった子がいたよね」という話が。
ここで、忘れていた思い出が、脳裏に蘇ります!
行方不明になった子は、伊武(いぶ)!
小学校3年生のとき、ヨーコと3歳上の先輩ミクと、3人で遊んでいました。確か、内気で、オカルト好きだったはずです!
◆調査
ヨーコはミクに連絡を取り、共に、事件を調べてくれるよう頼みます。
ミクとは人間関係がこじれていましたが、七伏ケープタワー事件をきっかけに、仲直りをしていたのです。
まず、図書館で、伊武が行方不明になった10年前の「トキガミサマの呪い」について調べます。
その結果、10年前に、迷宮入りした小学生連続殺人事件があったことが判明!
そして、どうやら伊武が、その最後の犠牲者だったとされています。
とは言え、伊武の死体は、未だに見つかっていません。
もしかして、金田一少年みたいに、呪いでは無く昔の事件と関連する、殺人事件の可能性も?
例えば、行方不明の伊武か、その仲間が、菊池に復讐をしたとか?
あるいは、かっての殺人事件の犯人が戻ってきたのかもしれません。その犯人が、人間なのかクトゥルフ生物なのかは分かりませんが。
今のところは、分かりません。
次に、ミクとヨーコは、伊庭の家を訪ねます。
伊庭のお母さんに話を聞こうとしますが、ヨーコがマズい聞き方をしてしまい、お母さんは一時的狂気に!
情報は得られず、家を追い出されてしまいます。
◆過去へ!
伊武の家から情報が得られず、途方に暮れるミクとヨーコ。
そこに、謎の占い師が!
なんでも「破滅の運命を回避するには、過去に行って、過ちを清算するしかない。自分なら、過去に行く手助けができる」とのこと。
超絶、怪しい!
しかし、占いの腕は確かそうですし、それ以外に手がかりはありません!
ミクとヨーコは、この占い師に頼って過去に行くことに!
行く先は、伊庭が失踪した、小学校時代です!
占い師の力で、ミクとヨーコは、本当に、かつての小学校のような場所に飛ばされました。
しかし!
どうも、ここは過去の学校ではなさそう!
ミクは、この空間の時計が全て止まっていることに気づきます。
さらに、ミクは、学校の門の外は、何もない闇であることを発見します。
その上、ノートや窓などに色々なメッセージが表示されたりもします。
メッセージを読み解くと、ここは過去ではなく伊庭の記憶を頼りに作られた閉鎖空間、であることが分かります。
とりあえず、伊庭を助ける手段をみつけようと、教室を出るミクとヨーコ。さっそく、伊庭と思しき影が、階段を下りていく姿がチラッと見えました。ヨーコが声をかけようとしますが、影はどこかに行ってしまいました。
そして、ミクは、目星エクストリーム成功で、壁に貼ってある「トキガミサマの呪の印」と何か四つ足の獣のようなものの絵、を見つけます。
その絵に呼応するかのように、謎の声が!
廊下の角から、形容詞がたき四本足の何かが、襲い掛かって来ました!
逃げるミクとヨーコ!
しかし、この小学生空間では、2人とも小学生当時の力しか出せません!
はたして、明らかにヤバそうな怪物(ティンダロスのなんちゃら?)から逃げ切れるのか!?
しかし、怪物(PL推定ティンダロス)は、途中でミクとヨーコを追いかけるのをストップ。そして、突如、壁を攻撃し始めます。
その隙に、2人は、無事、怪物から逃げる切ることが出来ました。
逃げ切った後、改めて壁や掲示板を見てみると、所々に、さっきの「トキガミサマの呪の印」が貼られています。
もしかして、さっきの怪物はこれを攻撃していた?
分かりませんが、ヨーコはとりあえず、貼ってあった「トキガミサマの呪の印」を剥がして、持って行きます。
警戒しつつも、次に、ミクとヨーコは、図書館に行きます。
そこで「時神様は、元々は人間に幸をもたらす神だったが、その力を呪いに悪用した明治時代の男がおり、それ以降、本物の時神様はいなくなり、その男が「トキガミサマ」と呼ばれるようになった」ということが分かります。
本物の時神様は、良い神様だったのですね!?
そして、伊武の書いたと思われるメッセージにも「社(やしろ)はもう無いけど、神様はきっと助けてくれる」的なことが書いてありました。
なお、ヨーコが「呪いの印」を剥がして以来、KPが定期的にサイコロを振っています。
しかし、出目が良かったのか、一切、何も起こりません。
伊武の影やメッセージを追って、ミクとヨーコは、校庭に出ます。
校庭には、伏見稲荷のような、鳥居のトンネルが!
たとえ神道系の学校であっても、校庭に、こんな大量の鳥居を設置はしないでしょう。やはり、ここは伊庭の精神を元に作られた閉鎖空間ということで、間違いないでしょう。
そして、鳥居のトンネルの先には――神道的な雰囲気の、ホーリー焼却炉が!
しかも! どうやら、焼却炉の中に伊武が入っている様子!
中から、ドンドン叩く音が聞こえます。
ヨーコが、中の伊庭に声をかけますが、聞こえていないようです。
ホーリー焼却炉の扉を開けることも、出来ません。
ミクもヨーコも機械は得意なのですが、この焼却炉の操作方法は不明。
ただし、焼却をするボタンは分かります。
まあ、押したら、中の伊武を殺すことになってしまいますが……。
そして、哀しいことに、今までの情報を総合すると、伊武を殺すのが一番分かりやすい解決策のようです。
どういうことかと言いますと、この学校謎空間自体が、伊武の記憶を鍵として作られた「怪物を閉じ込める檻」なのだそうです。
そして、怪物を倒す方法は「檻の核である伊武を殺して、檻もろともぶち壊す」ということらしいです。
しかし、3人で遊んだこともある同級生を焼くのはちょっと……。
とは言え、それ以外の手段も検討がつきません。
そこで、優しいKPさんが「現代に戻って調べ直すことも出来るで」と、ヒントをくれました。(というか、この結論に至るまでも、色々とヒントをくれていました! ありがとうございます!)
◆神頼み!
現在に戻ったミクとヨーコは、再び伊武の家に突撃!
今度は、ミクが前面に出ます。
そのおかげで、伊武の母親の信用を得ることが出来、伊庭の部屋を調べることが可能に!
後は、図書館で神社についてなども調べました。
その結果、小学校の裏に、昔「時神様」をまつる神社があり、伊武の祖先は、そこの宮司だった、という情報を得ました。
つまり、伊武は、祖先と関係の深い神様の力で、怪物(ティンダロス?)を学校結界(?)に封じ込めていたわけですね。
しかし、伊武を助けられるような新情報は、ありません!
そこで、ミクが「占い師に頼んで、明治時代に飛ばしてもらい、時神様を悪用する悪い奴を止めれば?」と思いつきます。
そんなことが出来るのか? と思いつつ、頼んでみると――出来ました。
明治時代の時神の社。占い師の仲間っぽい白いローブの人物がいます。
もしや、このヒトが、人間に有効な時神様でしょうか?
ミクとヨーコは、白ローブのヒト(神?)に「伊武を助けて下さい」とお願いします。
そして、現代に戻ると――伊武が小学校時代に行方不明になったという事件自体が、無かったことになってしました。
当然、伊武は生きていますし、伊武の事件を起こさなかった菊池も生きていますし、ヨーコが怪物に殺されることもありませんでした。
久しぶりに会ったミクとヨーコ、伊庭は、小学校3年生の時のように、当時やっていたような謎の中二病ポーズをして、再会を喜ぶのでした。
いやあ、時神様の力は、スゴイですね!
あの白いヒトが時神さまで、占い師はその関係者でしょうか?
(後でKPに聞いたら、占い師=時神様=イスの偉大なる種族で、白いヒトは、気まぐれで助けてくれたニャルラトホテプでした! ニャル!?)
そんなことを思いつつ、今回も、KPさんのサポートのおかげで、大団円!
お陰様で、TRPGを楽しむことが出来ました!
以下:単語説明
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。会話でドラクエをするような非電源ゲーム。外部リンク)
セッション(みんなでTRPGのシナリオを遊ぶこと)
ゲームマスター(GM。TRPGセッションの進行役)
クトゥルフ神話TRPG(TRPGのルール。クトゥルフ神話をモチーフにしたホラー系システム。今回は現代日本のサプリを使っている。外部リンク)
クトゥルフ神話(外宇宙から来た、人間には理解することのできない(理解したら発狂する)冒涜的な神々(旧支配者)をモチーフにしたホラー。外部リンク)