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0902_晴れに明ける

【140字小説】
外に出ると急な突風が私の顔にぶつかった。生ぬるいそれは昨夜までの荒天の名残だろう。私は顔を緩めた。風と共に、昨日別れを告げたあの人をふいに思う。モヤモヤと薄曇りの中、私を離してくれなかった。その手を思い切り振り払ったのはきっと私の勇気だった。雲が晴れ晴天が煌めく。私は顔を上げる。

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