見出し画像

1118_車窓の向こうから

【140字小説】
車窓の外側に小さな雨粒がポツポツあって。景色の向こう、遠く遠くに大きな雲がある。白くモクモクと立ち上る雲がある。その隙間から太陽が覗く。その眩しさに私は目を細めた。私は、輝いているだろうか。雲のようにワクワクと湧き上がる何かはあるだろうか。いつの間にか、窓の雨粒はなくなっていた。


いいなと思ったら応援しよう!