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“大事な人にやりたいことを話せないのに、1人で進めようとすると、たぶんね、道を間違える。自分の身近な人に打ち明けることから始めないと、何も始まらないと思う”

07. 雨宮竣也 / モデル

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中学生の頃はほぼ不登校、高校は中退してずっと家にいたという竣也くん。20歳の時に「パリコレモデルになる」と決めた彼は、圧倒的な行動力で5年後に夢を実現し、現在数多のコレクションやトップブランドのモデルとして活躍しています。

明確に夢をかかげて動く彼の根幹にある思想とは?
そして長年の夢を実現した後の、今の彼にお話を聞きました。

■雨宮竣也(アメミヤ シュンヤ)
プロモデル。パリコレクションを始め、数多くのショーに出演。中性的な魅力が人を惹き寄せ、雑誌やCMでも活動の幅を広げている。趣味のシューティングゲームは大会優勝経験があるほどの実力。

Instagram: @shunya_amemiya


_自分自身をいい状態に保つためにしていることや、習慣はありますか?
どんな日でも必ず帰り道に、「今日こんなことがあったよ」って親に電話してる。

それが毎日のルーティンになってから、1日の中でやったことはお母さんに伝えられるような内容を送るよう頑張ってる。


_仕事を始めた際に影響を受けたアドバイスはありますか?
「パリコレを経験すれば、怖いものなしよ」っていうAlessandra Ambrosioの言葉。これ、直接言われたわけじゃなくて『Victoria’s secret』のTVショーで流れてたやつなんだけど…彼女が「私達も初めて来たときはすごい不安だったし、でも出てからはモデルとして活き活きして、自信にも繋がってる」って言ってたのはめちゃくちゃ影響された。
パリコレに出るってつまり、自分自身をモデルなんだって認められる経験になるんだと思った。


_今の仕事を始めたきっかけは?
20歳の時に、『Asia’s Next Top Model』を観たのね。それを観て「これが本当のモデルか」と思うくらい感銘を受けたの。世界ってすごいんだなって、そこが最高峰なんだなって。

それで、そのドラマ番組と『Victoria’s Secret』を全シーズン観終わった後、お母さんに「パリコレモデルになる」って言った。
それまでずっと家にいたんだよね。ずっとゲームしてて。中学生とか、ほぼ不登校だし高校なんて中退だから。だから多分びっくりしたと思うんだけど、「ちゃんとやるなら、応援するよ」って言ってくれて、でも何から始めたらいいか全く分からなかったから、とりあえず現地に行ってみようと思って「パリに行ってみる!」と。それが始まり。


_もしも今キャリア始めに戻るなら?
もっと早くに始める。ハタチで夢を持ち始めたんだけど、モデルって15歳から20歳くらいがマックスなのよ。だからもうちょっと早かったらなぁって今でもすごく思う。


_今日までに学ぶのに最も時間がかかったことや教訓を教えてください
自分の心の声を大切にすると結果もついて来るってことかな。

僕、幼稚園から髪が長かったの。耳を出すのがなんか恥ずかしかったんだよね。でもやっぱり小学校の時にやってた野球では髪切ってこいって言われるし、ボールを取れなかったりミスをしたら、髪の毛のせいだとかしょうもないことも言われたりして。
最終的にみんな坊主にするからお前もしてこいよって言われたんだけど、どうしても切りたくなくて「なら僕、辞めます」って言って去った。

モデルを始めてからも、「今後のためにショートヘアしよう」って言われたことがあって。その当時、ストリートが流行ってて坊主の男の子とかがすごい多かったから、軌道に乗れてないのはロングのせいじゃないかってマネージャたちと話になったのね。
運良くサロンに行く前の日にクライアントが「やっぱり竣也は長髪がいい」って言ってくれたおかげで切らずに済んだんだけど(笑)

でも髪を切らなかったおかげか、初めて受かったパリコレのブランドはジェンダーレス寄りのブランドだったんだよね。

もちろんマーケティング的には短い方がいいこともあるけれど、僕は中性的な「竣也」っていう個性がなくなると思ってたし、実際、あの時髪を切ってたら、今の僕はなかったと思う。


_ご自身の好きなところは?
自分がメンズすぎないところかな。なんか僕、型にはまりたくなくて。男の子だからこういう服を着ないといけないとか、女の子だからいつもスカートとか、ピンクがいいとかっていう定義が僕にはなくて、自分がいいと思ったものは欲しいし、したいタイプだから。


_自信を無くしたときはどうやって自分を軌道に乗せ直しますか?
好きなことをやる。趣味のゲームをするのと、あと僕、ドキュメンタリーがすごい好きなのよ。アナザースカイとか、情熱大陸とか、Netflixとかで頑張った人の話を観る。

多分、僕は極度のHSPなんだと思う。
膨大な情報が自分に入ってくる感じがいつもあるから、落ち込む時は一気に落ち込むし、映画とかも主人公と同じ気持ちになるからすぐ泣いちゃう。

でも見たものが全部頭の中に入ってくるから、ずっと密着してその人の生き方を伝えるやつを観ると、感情移入が出来るから、割とすぐに切り替えられるかな。

その感情移入したことや、見たものを自分の中に落とし込んで、活かせるようにしてる。


_これからの日本や世界に必要だと思うことは?逆に不要だと思うことは?
最近、モデルになりたいって僕に聞いてきたり、ネットに書き込んでる子達を見たりするんだけど…その子たちが僕に相談する理由のひとつは親に言えないからなんだよね。でも大事な人にやりたいことを話せないのに、1人で進めようとすると、多分ね、道を間違える。
自分の身近な人に打ち明けることから始めないと、何も始まらないと思う。


_ 働く中で、あるいは生きてる中で大切にしているキーワードを教えてください
「自分はマネキン」って考えること。「裸になるのはちょっと…」とか、日本にはまだ結構残ってるけど、ショーの裏で恥ずかしいとか言ってる方が恥ずかしい。

モデルってあくまでも、着てる服がメイン。
僕は人形ではないけど、個性を持ったマネキンで、服を活かすことが自分の役目だと思ってる。

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_あなたにとって仕事とは?
_仕事をやり続ける原動力は?
_夢が叶って変わったことは?
_これからの夢あるいは目標は?
_成功と失敗の基準は?
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