脳を鍛えるなら運動しかない!
●はじまり
人間の脳は走りながら進化した。
脳と気持ちが劇的に変わる脳科学からの運動指南。
空前の脳ブームとランニング・ブームを結ぶ待望の書!
「この10年、脳についてたくさんの本を読んできたけれど、本書はもっとも役に立つ1冊だ」 (ドナルド・ミッチェル:amazon.comトップ10レビュワー)
アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。
しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。
その理由は・・・
予想もしなかった運動と脳の関係にありました。
運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。
けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。
本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか、のみならず、
ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。
本の紹介と引用元
タイトル:脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方
著者:ジョン・J・レイティ(敬省略)
著者:エリック・ヘイガーマン(敬省略)
翻訳:野中香方子(敬称略)
発売日:2009/3/20
本の長さ:350ページ
販売価格:2310円(単行本)
※Amazon参照
【実際に読みたい人向け】
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【こんな人におすすめ】
・心に傷を負っている
・勉強がはかどらない
・不安ごとが多い
・加齢が気になる
脳を鍛えるためにやること
会社に入り立てた頃はよく勉強をしますよね。
何でも学びを得るときも勉強は必須。
新しいことを覚えることは簡単ではなく苦手な人も多い。
学生時代に勉強をしてこなかった人は、社会の冷酷さにここで気がつくだろう。
「会社は学校ではない、テストで100点が取れる状態になってからこい。」
そこで落ち込んでいてもしょうがない。
今日も勉強あるのみ。
だけど最近勉強に集中できない。
会社の勉強もそうだけど副業にも興味が出て毎日限られた時間内で勉強をしていても集中ができない。
限られた時間を有意義に活用すべくセミナーにも通って、1日3時間は勉強をしているけど頭に入ってこない。
そんなあなたに聞きたいことがある。
運動はしていますか?
運動の必要性を感じておらず運動の時間を勉強に当てたいと、考えている人もいるみたいだから驚きを隠せない。
そして口を揃えて、「健康やダイエットに興味がなくて・・」と言う。
だから今から伝えることは衝撃かもしれないが伝える。
運動をしないと勉強ができなくなる。
よく学校に勉強もできて運動もできる文武両道の天才と言われる人いましたよね。
周りからスゴいと言われて羨ましいと感じた。
だけどこの本では、それは普通のこととされており別に驚くことではない。
なぜなら、人間というのは勉強をしたら運動がしたくなるし、運動をしたら勉強がしたくなるから。
ずっと机に座って勉強し続けるなんて非効率でしかない。
実際に作曲家の”ベートーヴェン先生”は、歩きながら作曲していた。
それにAppleの元CEOである”スティーブ・ジョブズ先生”は、何か重要な話しをするときや考えをまとめるときは、公園や道路などをよく散歩していた。
小説家の”村上春樹先生”は、毎日10キロメートル走り、フルマラソンにも出場しているくらいのランナーだ。
全員机に張り付いているイメージがあるがそうではない。
頭がいい人ほど運動をしている。
この本は、ハーバード大学医学部の教授である”ジョン・レイティ先生”によって書かれた、「脳を鍛えるには運動しかない!」を解説しよう。
この本を見ればきっとすぐに運動がしたくなるはずだ。
運動は精神や脳にいい
1つ目は、「運動は体にも精神にも脳にもいい」だ。
本当に運動が精神にも脳にもいいのか疑問に持つ人もいるだろう。
だけどここで伝えたいことは、運動が体にいいということはオマケ程度で、運動のメインは精神や脳に非常に良いこと。
これからは、脳のために運動をしよう。
実際に運動をしないと筋肉と同じように脳も萎縮してしまう。
なんで運動が脳に良いのか信じることができない人も多いだろう。
だから具体的に説明をする。
それは運動をするとBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質がたくさん分泌されるから。
BDNFとは、脳の海馬という部分に多く存在している物質で、記憶力や学習能力が向上しニューロンを新しく作り出し、シナプスの伝達効率を上げるための物質。
簡単に言うと、脳が植物だとしたらBDNFは肥料の役割になる。
脳に活力を与えるもの。
つまり運動をすれば脳にとっての肥料みたいな物質がドバドバ出てくるということ。
このBDNFがしっかりと脳で分泌されていれば、記憶力や集中力が高まりアイデアが出てきやすくなる。
さらに、鬱やパニック障害などのメンタル疾患にもなりにくくなる。
ストレスも解消されて最高の脳の状態になる。
実際にシカゴにあるネーパーウ”ィルという学校で、1時間目の前に0時間目の授業として、体操やランニング、ダンスなどの有酸素運動を始めた。
すると0時間目の授業を受けた生徒は、成績が17%もアップしたことがわかっている。
さらに肥満率や血圧、心拍数も改善することもわかっている。
100点満点のテストなら17点も向上したことになる。
かなり大きいことだ。
その後に学力テストを行ったところ、ネーパーウ”ィルの学生は、理科で世界1位、数学で世界6位になっていたのさ。
この話は、ネーパーウ”ィルの奇跡というとても有名な事例。
運動は脳に良いから頭も良くなる。
本当に必要なものは薬ではない
2つ目は、「運動は精神的にもいい」だ。
運動した後のことを覚えているのだろうか。
確か、気持ちよくて達成感というか清々しい気持ちになれる。
実際、運動をすると、セロトニンが分泌されていることで不安が薄れて精神が安定することがわかっている。
ちなみに誰かと一緒にいるだけでも、セロトニンが出て気分が落ちつくから、サッカーやエアロビクスなどの団体でやるスポーツは、精神的にも良いということ。
また、運動は精神疾患にも効果的。
ストレス、パニック障害、鬱、ADHD、依存症、社会不安障害などにも、効果的であることが膨大な調査から証明されている。
うつ病などで精神が病んでいる人は、大体運動不足ということになる。
運動をせずにベットに寝転んでスマホをいじっているだけだと、精神はどんどん病んでいく。
でもうつ病の人は体を動かす気力もなくなる。
だけど逆説的に言うと、体を動かさないからうつ病なのさ。
実際にうつ病の人に運動をさせた実験では、薬よりも運動のほうが精神を安定させる効果が高いことがわかっている。
しかも薬には副作用があるが運動にはない。
つまりうつ病の人が本当にやるべきことは、薬を飲むことではなく運動をすること。
嫌でも運動をしないと精神も脳も回復をしてくれない。
うつ病を例にあげたが、うつ病ではなくても、不安に感じたらすぐに運動をすればいい。
不安から逃れるために、走れ。
このままでは劣化していく
3つ目は、「運動をしないと脳が劣化する」だ。
脳を劣化させるものは全部で3つある。
”運動不足”、”加齢”、”ストレス”だ。
1つずつ説明をしていく。
まずは、”運動不足”から説明をする。
運動すると海馬で脳の肥料であるBDNFが出る。
つまり運動不足になるとこのBDNFがあまり分泌されなくなり、脳が劣化していく。
そして”加齢”歳をとると物忘れが激しくなったり認知症になるのは加齢によって、この脳の肥料であるBDNFが減っていくから。
認知症になる理由はここからきている。
ちなみに40歳を超えるとどんどんBDNFが減っていくから、運動をしておかないとボケる。
脳トレとか言ってゲームとか本を読んでいる場合じゃない。
そのとおり、本当に脳トレをしたかったら運動をしないとダメ。
老後に仕事をしなくなってボケる人がいる。
あれは仕事をしなくなったことによる、運動不足と加齢。
BDNFが急激に減ったことで脳が劣化しはじめた。
歳をとったら毎日運動をしないと、脳も体も維持し続けることはできない。
ちなみに週2回の運動をすると、認知症の確率が50%も下がることが明らかになっている。
次は”ストレス”だ。
実はストレスによって脳内では、コンチゾールという物質が出るのだが、これはBDNFと言う脳の肥料になる物質を減らす効果がある。
うつ病の初期症状として、物忘れやうっかりミスが増える理由は、ストレスによって急激にBDNFが減っているから。
運動は脳にも良いしストレスも解消されるし、認知症にも効果的。
脳内でBDNFがドバドバ出ている様子を想像しながら運動をしてみよう。
本当に運動は、脳のためにやるべきこと。
具体的な運動のやり方
具体的にどういった運動をすれば良いのかわからない人も多いだろう。
ここでは、具体的にどんな運動をすればいいのか説明をしていく。
4つ目は、「週に4回30分〜60分の有酸素運動をする」だ。
有酸素運動とは?
ランニングとかウォーキング、エアロバイク、水泳やダンスとかの息が切れる運動のこと。
ちなみにうつ病の人や60歳以上の人は、4回ではなく毎日運動をするべき。
精神状態が悪かったり歳をとっている場合は、運動をする回数を増やしていく必要がある。
腹筋や腕立てもやらないよりはマシだが、1番効果的なものは有酸素運動だ。
その理由は、最も人間に適応した運動だから。
人間の先祖は昔からずっと歩いたり走ったりして狩りをしてきた。
どう狩りをしていたかと言うと、獲物が疲れて動けなくなるまでとにかく歩いてときに走って狩りをしていたとされている。
その時の行動様式が体にはしっかりと染み込まれている。
この本には、「この先祖の活動を真似しなさい。つまりランニングやウォーキングをしなさい。」とアドバイスしてある。
だから歩くだけではなく、たまには少し走ったほうが理想だ。
いきなりキツイランニングをしようとすると必ず挫折するから、まずは軽く始めてみよう。
そのうち運動をすることが気持ちよくなってきて、「もっと運動をしよう」という気分にさせてくれる。
結論はこれだ。
”早歩きのウォーキングを週に4回以上、30〜60分行い、帰り道の100メートルだけ走る”
これが理想とされている運動習慣だ。
まとめ
・運動をするとBDNFが出て脳が活性化する
・運動はうつ病を治す
・運動をしないと脳が劣化して認知症になる
・ストレスや不安から逃れるためには運動をするしかない。
・有酸素運動を週に4回以上30〜60分やるべき
運動はとても素晴らしいこと。
この本を見て、思っている以上に運動が必要と感じた。
健康を手に入れるためにはたくさんのお金は必要ない
ただ、運動をすればいい。
今の自分を変えるために勉強をすることは素晴らしいが、運動をしないと勉強の効率が悪くなる。
とにかく、歩いて、走って、運動をしまくろう。
エピローグ
あんにーnoteを拝読してくださりありがとうございます。
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「明日誰かに話したくなる、そんなお話。」をテーマに発信中です。
●おわり
「脳を鍛えるには運動しかない! 」はいかがでしたか?
運動が大事なことは知っていましたがまさかここまでとは。
本には無限の可能性があると思います。
「著者の知識と経験をお金で買える」人生を豊かにするための1つの方法だと思います。
あなたの日常に本の存在をおいてみてはいかがでしょうか。
From:あんにー
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