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買いものをするときに思い出して欲しいこと

ANNE MAGAZINEの乙部アンです。

ファッション誌の編集者という仕事柄、

これまでたくさんの美しい服やバッグ、靴をたくさん見てきました。

そう、たくさん。

だからこそ今、新しくこだわりたいことが出てきました。

それは

そのものたちが誕生するまでのルートです。


お金を払ってなにかを買うとき。

私たちはこれまで

「自分の手元にある状態」

のことしか考えてきませんでした。

お財布が痛まないファストファッション、

汚れがよく落ちる洗剤、

見栄えのするきれいな野菜たち…。

どれも自分たちにとっては都合のいい商品で

それらを手に入れることが

当たり前といいえば当たり前の世界です。

けれど、それらの商品はもしかして

自分たちの手元に届く前に

過酷な労働を経てできたものかもしれない。

不平等な賃金の上で成り立っているものかもしれない。

環境汚染を続ける農薬を使ったものかもしれない。

たくさんの廃棄を出した末の選ばれし製品なのかもしれない。

現に私たちは

今来ている服がどこでどうやってつくられているのかを

よく知りませんし

知るすべもほとんどありません。

そしてそれらをゴミとして捨てるときも

私たちはゴミ箱に捨てるだけで

その行く末が本当はどうなっているかを

あまり知らない。

知らないものを買って、知らないところへ捨てているのですね。

けれど、その結果、今地球は悲鳴をあげている。

近年の異常気象を見ていても

それは明らかです。


本当に美しいものとはなにか

私はファッションエディターとして

美しいものを追求する立場だからこそ

それがどうやって作られたもので

最後はどこに行くのかにまでこだわりたいと

感じるようになりました。

もちろん活動家でもないし、

過激なオーガニック信者でもありませんが

私のような普通の人でも

——というか、大多数の普通の人だからこそ。

日々使っているものが

人間と自然環境に配慮しきちんとつくられたもの…つまりは

工程が健全なもの、

“背景のあるもの”を選ぶことで

少しずつ、けれどなるべく早く

誰かが苦しんだ上でできた商品が

なくなればいいと思っていますし

むしろ、誰かを苦しめた結果出来上がった美しいものに

あまり魅力を感じなくなった、というのが

私の本音かもしれません。


誰しもが環境にとって悪いことをしたいわけではないけれど

無知でいることが罪となりうる今の時代。

ことサステナビリティに関しては

正しい知識を持って意識を高くすることが

まずは最初の第一歩。

小さな小さな一歩に感じるのですが

買う人・使う人が現場を正しく知ることで

ボランティアや寄付と同等かもしくはそれ以上に

遠くの国で働く人や

立場の弱い動物たちの助けになるのですね。


自己犠牲の上にサステナビリティは成り立たない

だからと言って

環境のために自分たちが我慢して

好みでないもの、不満のあるものを買うのでは

それこそ本末転倒です。

自分を犠牲にしている人から施しを受けたい人はいないはず。

今私たちができるのは

自分が出来る範囲で

環境に配慮されてつくられたものを選んで買うこと。

自分自身が我慢することで地球環境を守るのではなく

気持ちよく使っているものが結果的に

社会のため、環境のためになるのが当たり前になったら——

これほど素晴らしいことはありません。


世界中で人気の上質なフレグランスは、すべての工程にこだわってできたものでした。
サステナビリティ連載更新しました! ↓

#私の仕事


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