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フランスひとり旅③バイヨンヌ

3日目の旅の目的地は、バイヨンヌ。

Bayonneは、
フランス・バスクの中心になる都市で
とてもいい街だ、という噂をぼんやり聞いたことがあった。

だから、実際に行くまで
どんな景色があるのか、
何が美味しいのかも

よく分からずに行った。
(わたしはこうして、計画もせず
適当に旅をすることがほとんどだ)

正直に言うと
それほど期待をしていなかった。

だけど、
いい意味で、それは裏切られた。

バイヨンヌは、素晴らしい
着いた途端、ここが大好きだと思った。

計7日間の旅の中で、
いちばん好きな場所だった。

街のあちこちにある
小さい通りが、美しい。

アルザス地方とはまた違った、
カラフルな家々。

観光客も多すぎなくて、
まったり過ごすには、ぴったりだった。

とりわけ、わたしが気に入ったのが、
サント=マリ大聖堂。

その内装の美しさと言ったら!
今まで見てきた大聖堂の中で、
いちばん気に入った。

この鮮やかさは、なかなか
大聖堂では見られない。

どうしてこんな色にしたのだろうか?

また、少し街から外れたところにある
ひっそりと存在していた植物園も、
とても気にいった。

本当に小さくて、閉園前で人も少ない。

静寂の中の、水の流れる音と、
葉擦れの音が
旅の疲れと、寂しさを癒した。

川がある町が好きだ。
大きな川が。

わたしは小さい頃から
水が大好きで

水があれば必ずそばに寄って
水面を眺めていたらしい。

近づきすぎて、
池や川に落ちたことも、何度か。

川沿いのレストランで、
ひとり夕食をとる。

こんな贅沢も、
ひとり旅でしか味わえない。

だけど、
フランスのお店のご飯は
わたしには多すぎて、
大体食べきれないので

あまり外出はしないようにしようと思った。

帰り道。
街中で1人の男性に声をかけられて、
30サンチーム足りなくて困っている、
くれないか、と頼まれた。

気分がすっかり良くなっていたので、
30サンチームがなかったけれど、
50サンチームをあげた。

ホテルへと向かう途中の橋の上から

すっかり夜がふけ、
水面に映る街の明かりが
あまりにも美しくて。

うっとりと眺めてから、
ゆっくり帰った。

ひとりで黄昏れる時間があるのも
ひとり旅ならではだよね。

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