新しい経験を。
こんにちは、あんなです。
今、Amsterdam Bread Co. のフラットホワイトを飲みながら、スキポール空港でこのnoteを書いています。
今朝、私は誰もいない成田空港から日本を出国しました。1年前の私はまさか今日の自分がアムステルダムでトランジット中だとは思っていませんでした。30分後にはまた飛行機に乗り、最終目的地に向かいます。
これまで日本の大学院に通っていた私ですが、実はこの度院を中退しました。
必死の思いで勉強にかじり付いてきましたが、そこで幸せを感じることができなかったのです。
幼い頃から勉強で悩まされたことはあまり無かったのですが、院では全く思うように勉強ができない自分に苛立ち、自分のことを全く愛することができない時間がただただと過ぎていきました。東京の狭いワンルームで、何度枕を濡らしたかわかりません。酷い時は、考えてはならないことも考えました。
そしてとうとう、院を中退するに至りました。
まさか自分が、という思いと、やっとあの環境から抜け出せることへの安堵と、これからどうしようという不安が一気に押し寄せました。
これまでは自分のプランに沿ってコツコツと頑張ってきたのですが、それがいきなり白紙になってしまいました。
長期的プランの見通しがあって、それに向かって短期的ゴールを作っていき石橋を叩きまくるのが大好きな私は、パニック。笑
そこで、初めて長期的プランを考えることをやめてみたのです。
今の私には、数年後までのプランニングをするスキルも知識もないことに、嫌でも気付かされました。
そして今何がしたいか、キャリアも何も考えずに、純粋に何がしたいか、と己と向き合いました。
そこで第一に浮かび上がったことは、「自分に自信を持ちたい」でした。
私が散々ミックスであるが故に、アイデンティティで悩まされてきたことは、皆さんも知ってくださっていると思います。
なぜ私が病的にまで、自分が作った長期的プランを(明らかに健康的ではない環境であっても)頑なに変更することを拒否したかというと、ルーツ以外の部分でのアイデンティティ(私の中でこれはキャリアだったのですが)を取得するために必死だったからなのではないか、と思います。
そしてただでさえ自己肯定感が低い私の心は、この2年間、明らかに自分に向いていない環境に無理やり居座り続けたことと、最終的に挫折してしまったことでさらに悪化してしまいました。
今、とにかく自分が欲しいものは自信。自分をもう少しだけ好きになりたい。
ではどうしたら自分に自信が持てるのかと考えた時に、「成功体験」が必要だということに辿り着きました。ではどんな成功体験が必要か。
私は、ジャンルがなんであれとにかく修士は取りたいという目標を10代の頃から持っていました。
私は、私をここまで貶めた院に入り直すことに。(ドMなのかもしれません。笑)
しかし今回は、今後のことは考えず、好きな勉強をしに。
挫折の上塗りをして、学位・論文というわかりやすいゴール(成功)がある院へ。
日本の院はもう考えられませんでした。
もしかしたら単に通っていた大学が合わなかったのかもしれない。
けれども、国内の院に入り直すよりも、もっとドラスティックな変化が欲しかったのです。
そして、石橋叩きガールとしてはびっくりな結論に至りました。
「行ったことがない土地に行こう。」
自分を本当に知るために、新しい自分を発見するために、今までにない環境に身を置きたいと思いました。
アメリカ・日本の両方で、ルーツを持ちながらも外国人扱いされてきた私ですが、外国で外国人になるのは初めて。斬新。
そこから半年間、必死に行ったことがない国の、知らない制度・システムでの受験に励み、なんとか良いお返事をいただくことができたのです。
心配だったビザも無事取得することができ、多くのフライトが欠航になる中、私を乗せた飛行機は無事にテイクオフすることができました。
推薦状を書いてくださった教授のお二方、私の背中を押してくれた両親、学部の時から私を応援し続けてくれている親友たち、そして何より、「海外で修士を取ろうと思う。」と相談したら間髪入れずに「すごくいいと思う!次なる成長が楽しみだね!」と言ってくれたパートナーには感謝してもしきれません。
1人だったら、多分この決断は出来ませんでした。
私のこの判断が正しかったのかどうかはまだわかりません。
しかし、これまでの自分よりも一皮脱皮できた気がします。
きっとその答えは未来の自分が教えてくれるはずです。
もし、私のように自分が最初に作ったプランを変更するのが苦手な方がいらっしゃったら、私の経験から学んで欲しいと思います。
その計画を立てたときの自分と、今の自分は違います。
当時の自分にとっては素晴らしい計画だったとしても、それは今の自分にとって良いものとは限りません。
一度、そこから離れてみるのも手です。そこの柔軟性も必要なのだと、私は学びました。
ここまで読んでくださった方はたぶん、行き先がどこか疑問に思っていらっしゃるかと思いますが、今はUKのどこか、とだけお伝えします。
新しい土地で、新しい大学で、学んだことを皆さんと共有できるのが楽しみです。どうか今後も、応援のほどよろしくお願いします。
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そして、ここからは図々しいお願いなのですが、
急に海外移住が決まり、いろいろと出費が嵩んでしまって…
今後、新しく学んだことや感じたことのnoteを書こうと思っています。これは、本や生活費に当てるため、一部有料とさせていただく所存です。もし、ご支援して頂けたら、大変幸甚に存じます。
その第一弾として、以下、有料部分とさせて頂きます。(初めての有料記事…!)
コロナ禍でのフライトについて。
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