「蒼い神様とピンクの神様」第7話価格交渉会議はじまる
神様が来て、仕事が忙しくなってきた順ちゃん。仕事の依頼や注文が増えたのです。
順ちゃんを見守ってくれる神様である、蒼ちゃんとピンクちゃんの二人がそろってから、さらにその流れが加速しました。
そしてある日、とうとう順ちゃんが恐れていたことが起きたのです。
順ちゃん「昨日まですごい元気で調子よかったのに、今日は朝からなんだか息苦しいわ。この息苦しさはまさか・・・。これは神様の指令が出た合図だわ。神様が目の前にいるから、より早く、ダイレクトに指令が来るようになったってことね。仕事すればするほど、息苦しくなって気持ち悪くなる現象。これはまさしくミッション遂行の合図だわ!」
ミッションとはズバリ、順ちゃんのお店の商品の値段を上げること!
神様は順ちゃんの商品の値上げのタイミングをこうして、合図してくる。
順ちゃんは、実は、この合図を恐れてもいる。
値上げして儲けが増えればうれしいが、お客さん来なくなっちゃうんじゃないの?、売れなくなっちゃうんじゃないの?って怖さが出てくるからだ。
そうなの、値上げするのは怖いのだ。
順ちゃんは、何日もかけて神様と価格会議を開いている。会議というより、価格評議会といったほうがいいか?(笑)
順ちゃん「この値段でいいですかね?」、二人の神様「どうかな?どうもすっきりしないね」。
高ければいいというものでもない。そして数字の座りや、語呂も大事。
紙に実際に価格を書いてみる。
そう!まさにその値段!というときは、すっきりした気持ちで一発で書ける!
そうでないときは、書いてもなんだかモヤモヤする。
そんなに悩むなら値上げしなきゃいいんじゃない?安いならお客さんも喜ぶでしょ?
それがですね、値上げ要求を無視して、価格維持しようとすると、仕事するたびに、苦しくなるのです。
神様からの突き上げが来るので、「わかりました!値上げします!先月したばかりだけど、また値上げしますよ💦」となるのです。
安い値段にすると、商品がその値段の価値で扱われることになるので、最高のエネルギーやコンディションで作ったとしても、どうしてもエネルギーが下がり、低くなってしまう・・・。
最高級の材料をおしみなく使ったケーキが100円で売られていたら、いくらおいしくても、なんだかおいしさ半減してしまうような感覚に似てるでしょうか・・・。夢やワクワクなど味以外のプラスαの部分がなくなるっていうか。1切れ1500円もしてはじめてその価値が味わえる!
あと、100均のものは適当に扱ったり、壊れたらまた買えばいいや、と思うけど、そこそこ値段出して買うと、大事にしよう、とか、使いこなそう、って心構えができるのとも似ていますかね。
「最高のものを最高の状態で届けるには、適正な価格を付けることが大事!」(by神様)のようです。
蒼い神様「値上げすることで、今までのお客さんが離れることがあるわよ。でも心配しないで。お客さんが変わるだけ。商品の行き先がほかのところへ向かうの。必要なところへちゃんと届けられようになるわ」
ピンクの神様「一度今までのお客さんから注文がパタッとなくなったり、販売のお知らせしても、反応や注文がなかったり。心配になるけど、数日-1週間ぐらい我慢してみて。値段を変えるとエネルギーが上昇するから、切り替わるまでにタイムラグがあるよ。電力会社も他社に乗り換えても、すぐには切り替わらないよね。そんな感じで、上の方で調整する時間がちょっとだけ必要なんだ。タイムラグ越えたら、思わぬところから注文が入ったりするから!」
自分の商品に自信をもって!ここが価格設定のとき、かなり試されますね。
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