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グローバルな組織を作る 異文化メンタリングMILEとは?

こんにちは、ダイバーシティ&インクルージョン推進を組織と人の側面から支援するAn-Nahal《アンナハル》です。

An-Nahal《アンナハル》では、“多様な人材が協働する社会を作る”ことを目指し、ダイバーシティ&インクルージョンの推進を人材育成や組織開発を通じ支援しています。

主な取り組みのひとつが、グローバルな組織を作る「異文化メンタリングMILE《マイル》」です。

異文化メンタリングMILEは、外国人留学生と日本人ビジネスパーソンが4ヶ月間のメンタリングを通じて、相互理解と異文化間コミュニケーションを学ぶ実践的なアクションラーニング形式のプログラムです。

今回は2023年12月時点で参加者累計が100名を超えたMILEが持つプログラムの魅力について、改めて詳しく解説していきます📝


異文化メンタリングMILEとは

外国人留学生と日本人ビジネスパーソンが4ヶ月間のメンタリングと全4回のワークショップを通じて、インクルーシブリーダーシップや多様なチームの強みを活かすマネジメントスキルを磨きます。

D&Iの価値を実体験を持って理解し行動するインクルーシブリーダーとなれるよう、インプット・実践・振り返りの3段階でマインド醸成とスキル向上を目指します。

「外国人材を雇用したものの早期退職など課題が多い」日本企業と、「日本企業に就職したいが高いハードルを感じる」留学生

近年グローバル化やダイバーシティ経営が進む中で、外国人留学生採用に取り組む企業が増え、岸田首相も留学生受け入れを40万人に増加する方針を打ち出しています。一方で留学生の就職率は35%程度に留まっている課題があります。

外国人材を雇用している日本企業と、日本で働きたい留学生には、それぞれの課題があります。

日本企業は

  • 外国人材をマネジメントできる管理者の不足

  • 言語の壁による社内での情報格差やコミュニケーション不足

  • 文化や価値観、考え方の違いによる衝突

などが挙げられます。

一方で留学生は

  • 入社時点で求められる高度な日本語能力

  • グローバル標準と異なる採用プロセスの理解不足

  • 大学/研究室に閉じたコミュニティでリアルな日本社会との接点の少なさ

といった課題を抱えています。

An-Nahalではこれらの課題を解決し、多様な⼈材の協働が⽣まれる職場を増やすことを⽬指し、「MILE」プログラムの開発に至りました。
メンタリングを通じて、留学生の日本におけるキャリア開発に寄与すると同時に、日本人の異文化対応力や多様性を肌で感じる原体験創出を実現するプログラムです。

一方向のキャリア支援、人材紹介ではなく、対等性を重視し、双方の課題解決と日本企業での多様な人材の確保と定着促進を目標としています。

ペアで取り組むメンタリングとワークショップで構成

では、参加すると実際にどのような機会があるのでしょうか。
MILEはペアで取り組むメンタリングと、月に一度参加者が集まり対面で実施するワークショップで構成されています。

フラットに学びあう関係性を実現する異文化メンタリング

プログラムの4ヶ月間外国人留学生と日本人ビジネスパーソンが互いのメンターとなり、お互いの成長を支援します。

ポイントは「互いのメンター」になる点です。相互に教える・教わるといった相互貢献性(与え合う)ことと対等な関係構築につながります。

メンタリングが4ヶ月間の理由

4ヶ月という期間には大きく2つの理由があります。

①ゼロから丁寧に関係を築く実体験

ゼロから組織・文化的背景が異なる相手との関係構築には時間がかかります。瞬発的に仲良くなる、ではなく一定期間お互いに努力をして関係性が深まっていくことを実感するために4ヶ月としています。異文化間でゼロから関係性を作る成功体験が生まれます。

②メンタリングによる本人の変化が見える期間

多くはキャリアやリーダーシップという中長期的なゴールを設定するため、短すぎると変化が見えづらく(もしくは、一時的な頑張りで終わる)、長すぎるとモチベーションが続かないという課題があります。そこで、公式プログラムとしては4ヶ月という抽象的なゴールにおいても一定数変化が見える期間を設定しています。

実際には、この4ヶ月を月1回ではなく週1回にしてお互いに日本語英語を練習する機会にしているペアや、プログラム終了後も食事などカジュアルに会ったり連絡を取る関係が続いている方も多くいます。

具体的なアクションに結びつくワークショップ

月に1度のワークショップでは、インクルーシブリーダーに必要な素質について講義と体験型のワークショップ、リフレクションの3つで構成されています。

自身のチームでも応用できるような実践的なワークを行い、メンタリングパートナー以外の参加者とも交流できる場です。

【カリキュラム(一部)】

  • カードを用いた体験型の異文化シミュレーションゲーム

  • ストーリーテリングを用いた対話手法

  • 特権やバイアスについて認識するワーク

MILEだからこそ得られるもの|3つの特長

MILEでは、組織内で実施する研修の幅を超えた学びを提供します。

①多文化環境での越境体験

これまで述べ18か国の方が参加し、国内にいながら多文化環境に飛び込めること、そして日本人も複数社から参加し、世代・職種・価値観も異なる人と出会う機会となります。
社外の方と、自身のキャリアやリーダーシップなど大事だけど初対面でなかなか話さないトピックについて対話し刺激を受けることができます。

②ピアラーニングを通じた多様性の価値の腹落ち

留学生と1対1のメンタリングでは異なる視点を取り入れることやそこから得られる学びを体感し、多様性の価値を自身の言葉で伝える当事者意識醸成につながります。
また、ワークショップでは座学だけでなく体験型で自身の無意識の癖やコミュニケーションスタイルに気づくワークを取り入れることで、他者との協働に向けた自身の課題が明らかになり、今後のリーダーシップ開発に活かすことができます。

③プログラム後も続くコミュニティ

これまでもD&I担当者としての意見交換会や、参加者による自主的なワークショップの開催、留学生同士の就活情報交換、などプログラム終了後も様々な形でコミュニティを活かした自発的な活動が生まれています。
まだ日本には多様性の価値を理解し、実践するインクルーシブリーダーが少なく、同じ体験を共有するアラムナイコミュニティとつながり続けることでモチベーション維持や生涯学習、業務内外での連携に活用することができます。

参加後もつながる100名を超えるアラムナイコミュニティ

2023年には参加者が100名を超え、国籍・世代・セクター・業界・専門性・性別ともに多様なメンバーが集う学びのコミュニティとなりました。

Meetupや勉強会を声がけしても、社内では集まらないような人にリーチができる点もMILEの特徴のひとつと言えるかもしれません。

アラムナイコミュニティの紹介こんな人が参加しています

参加企業・組織 / Organizations

WeWork Japan 合同会社 / 株式会社大林組 / 神奈川県 / コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 / 清水建設株式会社 /  シミック株式会社 / 日本電気株式会社 / 富士工業株式会社 / 森永乳業株式会社 / 横浜市 / Ridgelinez株式会社 / 株式会社レゾナック・ホールディングス / レノボ・ジャパン合同会社など

出身国・地域 / Country & Region 

🇮🇳インド🇮🇩インドネシア🇰🇪ケニア🇹🇭タイ🇹🇼台湾🇯🇵日本🇳🇬ナイジェリア🇵🇰パキスタン 🇵🇦パナマ🇵🇾パラグアイ🇵🇭フィリピン🇻🇳ベトナム🇻🇪ベネズエラ🇧🇷ブラジル🇲🇬マダガスカル🇲🇾マレーシア🇲🇲ミャンマー🇲🇳モンゴル

留学生所属大学 / Universities

横浜国立大学、上智大学、神戸大学、東洋大学、名古屋大学、横浜国立大学、東京工業大学、東京外国語大学、筑波大学、名古屋大学、東北大学、東京農工大学、東海大学、国際大学、総合研究大学院大学など

参加者の声

様々なバックグラウンドを持っている方々が経験したMILEでの出来事をまとめています。MILEのプログラムの雰囲気やメンタリングについての理解が深まると思いますので、ぜひご覧ください。

まとめ

今回は、異文化メンタリングMILEについて詳しく紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
バックグラウンドの違う人同士が働くのはとても難しいことです。MILEを通して、異文化コミュニケーションと相互理解を学び、インクルーシブリーダーシップを目指しませんか?

現在2024年5月開催MILE参加企業募集中です。関心がある方はぜひお問い合わせください。
An-Nahalは、ダイバーシティ&インクルージョン推進に役立つ情報とヒントをさまざまな方法でお届けしています。

  • note: D&I推進に関するノウハウやプログラム参加者のインタビュー記事など

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