見出し画像

「THE FIRST TAKE」(ザ・ファースト・テイク)を観て


「THE FIRST TAKE」(ザ・ファースト・テイク)という
人気のミュージシャンが一発撮りのパフォーマンスをみせる
2019年スタートのYou Tubeチャンネルがある

かなり
人気らしいが、全く知らなかったのと ”最近の人気のミュージシャン” という時点でもうちょっと違う世界の話のように感じ、
興味がなかった

ところが、
「長渕剛のTHE FIRST TAKE がやばい」という情報を聞いて
どうしても観たくなった
教えてくれた人の情報によると、

「歌がなかなか始まらない。」
とのこと

歌チャンネルなのに、歌が始まらない。という点がどうも 巷で
”笑いのネタ”になっているようだ

「THE FIRST TAKE 長渕剛」さっそくYou Tubeを開いた…

そこには、若者ミュージシャンたちがアーカイブにずらっと鎮座する中
デニムに革ジャンの 長渕剛が 立っていた


一発撮り

これは本当に ”笑い” に該当される動画なのだろうか、、、
彼がマイクの前に立った瞬間、わたしの中で疑いの気持ちが沸いた

なぜ、彼が「とんぼ」をなかなか歌いださなかったのか
は、ぜひ動画を観て確認して欲しいのだが

彼はこれまでの45年のミュージシャンとしての人生を語るのだ
みんなに馬鹿にされてきたこと
絶対にやってやろうと思ったこと
もう立ち上がれない と思った時のこと

誰にむかって? か
ずっと話してくれているのだ


きっと長渕剛は
この「THE FIRST TAKE」のオファーが来た時に
どんなチャンネルで、どんな子たちが観ていてるのか
熱心に番組の担当者に尋ねたのではないだろうか

ネットのチャンネルで
という時点で
若者たちに聞かせたい話があったのだ

きっと孤独や
悩みは似ているから


6分ほど話した後、彼は
「悲しみに打ちひしがれ、もう生きていけないやつに、
 憎しみで人を恨んでいるあなたに、やさしい歌を歌ってあげたい」
そう言って
「とんぼ」
を歌い出す



この真剣なひとりのミドルの姿勢を
笑おうなんて

よっぽど心が荒んでいるのだ

だからこそ
なかなか始まらない6分が
あったのだ

聞かせたくって

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?