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あおざくらに学ぶ「キャパシティを増やす」という考え方

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こんにちは、あんなです。

突然ですが、「あおざくら」という漫画をご存じでしょうか?

勉強好きの高校生・近藤勇美は
食堂を営む実家が再開発で潰れることになり、
進学を諦めかけていた。
だが、学費無料どころか給料がもらえる
防衛大学校のことを知り、見事合格する。
近藤を待つ世界とは……!?
幹部自衛官を養成する機関・防衛大学校を舞台にした
疾風怒濤の青春物語、開幕!!

amazonより引用


内容紹介にもある通り、防衛大学校を舞台とした青春コメディマンガなのですが、その内容はコメディに留まらず。

多少の脚色はあれど、過酷な大学生活がリアルに描かれています。

自衛隊の皆さんへの感謝とリスペクトが止まらくなること間違いなしの良作なのですが、今回の記事では、私がこの「あおざくら」で心に残った言葉を紹介しようと思います。

以下で紹介するあおざくらの内容は私の主観が多分に入っておりますので、皆さんがあおざくらを読んで感じる思いとは多少相違があると思います。予めご了承ください。


理不尽に遭わなければいけないのはなぜか?

防衛大学校を舞台とするあおざくらでは、先輩や教官の先生方から「理不尽だ」と感じる仕打ちを受け、ひたすらそれに耐える姿が描かれています。

どうしてこんな理不尽な目に遭わなくてはならないのか?

主人公である近藤勇美はその問いに「有事の際のイレギュラーや理不尽に耐えられるよう慣れさせるため」と答えを導き、前向きに課題に取り組んでいきます。

1年生の初めのころは精いっぱいやっても時間や体力が足りずヘトヘトになっていたのが、1年生の終わりには余裕を持って終わらせられるほど、成長する。

悩み苦しみ、それでも自衛官を目指す彼らの姿勢には感動すら覚えます。

大事なのは、耐えることじゃない

そんな彼らが受けた理不尽な仕打ち(具体的には制服のアイロンが不十分だから反省文20枚とか)、嫌がらせのように適当に設定されているのかと思いきや、実は違うことが分かります。

12巻くらいでしょうか。主人公・近藤の尊敬する先輩である坂木の過去編で、坂木が近藤同様理不尽に耐えていたときのこと。とある優秀な同期(岡田)が、他の人と比較して重い処罰を課せられていることに気が付きました。

そのことを先輩である千葉(近藤の代では教官となっています)に抗議したところ、こんな答えが返ってきます。

慣れさせるんじゃない…広げるんだよ。岡田はもともと優秀だからオマエらよりキャパがでかい。広げてやらなきゃ可哀相だろ。
簡単にこなせて毎日が平穏だったら勉強にならないだろ。大事なのは頭を揃えることじゃない。全員を伸ばすことなんだ。

あおざくら12巻より引用

先輩の千葉は、後輩のキャパを見極め、それぞれが伸びるように理不尽な課題の量を変えて課していたことが分かります。

キャパは広げられるもの?

この話を読んで、私の中には「キャパは広げられるもの」という考えがなかったため、衝撃を受けたのを覚えています。

キャパというのは元々大きさが決まっていて、後天的に広げたりすることはできないと思っていたのです。

例えば、キャパってイベント会場の受け入れられる人数などにも使いますよね。その場合のキャパってどうしても変えることができないので……そのイメージが強かったのかなと思います。

けれど理不尽に耐え、キャパを広げて成長を続ける近藤をはじめとする仲間たちの姿を見て、キャパというものは広げることができるんだ、と学びました。

最初から諦めないことが大事

この記事で書いたように、私の息子はとても活動的です。私も夫もキャパが広い方じゃないので、こんなに色んなことをすることができません。なのにどうして、息子はこうなったのかな??とずっと疑問に思っていました.

元々のキャパが広い子だから……とも言えるかもしれません。でも、息子は保育園の時はそんなにキャパが広いような感じではありませんでした。

変わったのは、去年の夏休みくらいでしょうか。

夏休み帳を3日くらいで終わらせていました。終わらせれば、ゲームして良いんだよね??と言って、たっぷり時間を使ってゲームを楽しんでいました。

我が家では「やることさえやっていればゲームは沢山やってもOK」「朝7時までならゲームしてOK」というルールを設けています。

息子のやるべきことは、宿題とZ会。宿題はそれほどでもありませんが、Z会はとても量が多く息子はもちろんのこと、やらせる親もかなりつらかった。そして量が多すぎて全部はこなせませんでしたが、できうる限りはやりました。

その結果、3年生になった今、

宿題は学童で終わらせる

Z会は早起きした時間か、妹がお風呂に入っている時間にやる
早起きしてゲームする時間を作る
という自分なりのルールを作ったようで、私たち親の指示がなくても勝手に判断し、行動しています。

この息子の姿を見ていると、理不尽とまでは言い難いですが、厳しめのルールを守らせることにより、自身のキャパを増やし成長させている様子を見て取ることができるなぁと感じています。

でも何が正解かは分からない

とはいえ、キャパを広げようと厳しくするとつぶれてしまう人がいるのも事実。

実際、うちの下の子は厳しくしすぎると折れてしまうタイプかな?と思い、あまり厳しくせず育てるようにしています。でもなーんか打たれ弱いし甘えん坊だし、漠然と不安が残ります。

どっちが正解なんだろう?と常に自問自答しながら子育てしてるような感じです。

厳しくするのと優しくするの、どっちが正解なのかは、結果が出るまで分からないのが実際のところかもしれませんね。

優しく育てるのも愛情ですが、厳しくキャパを増やしてあげるのも愛情。どちらを選択するにしても、子供が生き生きと過ごせる選択をしていきたいなと思っています。

あおざくらは29巻まで発行されています。面白いので一気に読みたくなってしまうので、購入するならまとめ買いがおすすめです。


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