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永遠なんかじゃない。

それにはいつか終わりがあって、底が見えないカップのように飲み干してみないとどうなるか分からない。未来は見えない。だから、変えられる。永遠なんてない。『絶対』を神様は作らなかったのだから。


泣かないで欲しい。辛い思いをしないで欲しい。いつもそう思ってる。
大人になると、心が叫んでいる人をよく見る。一つ一つの行動や表情、言動、その人を作る何かから悲鳴が聞こえる。
今、悩んでいることは、ずっとは続かない。けれど、その時はとても辛い。比べようがない、辛いものは。特に他人の辛さとは、比べられない。同じじゃないから。
私は猫のように、悩んでる人の隣でそっと寄り添い、話すわけでもなく、離れていくわけでもなく、じっとそばにいたい。
生き物はいつか死ぬ。だから、できる限り笑っていて欲しい。笑顔で生きる方法を私は知らない。だけど、他の人はそうあって欲しいと願うのは、きっとエゴだろう。




「神様はどうして、『絶対』を作らなかったの?」
「じゃあ、想像してごらん。絶対は必要だと思うかい?」
「うーん、絶対がある方が約束を守れていいと思うけど…。」
「もし、約束を破ったら?それは絶対じゃないよね?」
「そうだね。」
「絶対じゃない人は、どうするんだい?」
「え、、、分からないけど。」
「絶対を作るためには、絶対じゃないものをなくすしかない。ということは、絶対じゃない者は消えないといけなくなるよ。神様は生き物のために余裕を作ったのさ。私たちが自由に生きていけるように。自由に死んでもいけるように。絶対という言葉に動きが制限されて、押しつぶされないように。」
「絶対という枠組みに閉じ込められないようにしたんだね。」
「そうさ。永遠に続くものなんてないのさ。」

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