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「薬草魔女」 になって生きる

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むかしむかし、まだ医療が発達していなかった頃の西洋のお話。
多くの村や街に一人、「薬草魔女」と呼ばれる女性がいたといいます。
薬草魔女は、秘密の庭でたくさんのハーブを育て、代々口伝されてきたハーブの力を熟知し、その街の人々や親族たちの悩みや不安、身体の不調を聞いては、それを少しだけ楽にする魔法の薬を作ったそうです。

現代も活躍する「薬草魔女」

西洋では、未だにこのハーブ医療が根強く残っているそうです。

例えば、ハーブ大国イギリスでは、国の認定資格を有した「メディカルハーバリスト」という方々が今も活躍しています。
日本とは、医療システムも異なり、まずはかかりつけのお医者さんに相談し、そのお医者さんを通じて….でないと、専門的な医療を受けられる大きな病院の予約はできません。
そこで活躍するのが、メディカルハーバリストさん。
深刻な病気になる前に、自分の健康を自分で整える「セルフメディケーション」は、英国王室も推奨しており、人々は病院にかかる前に、メディカルハーバリストの元を訪れ、相談し、体調に合ったハーブを買い求めるそうです。
現代に生きる、「薬草魔女」ならぬ、「薬草魔法使い」と言ったところでしょうか。

日本で活躍する「ハーブ」

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ハーブティーやアロマテラピーのイメージが強い日本では、ハーブは"癒し効果を得られる娯楽" のようなイメージになっている印象を受けます。
確かに、ハーブにはリラックス効果を期待できる物もたくさんありますし、「お茶を飲むこと」「素敵な香りを嗅ぐこと」それ自体に、癒し効果もあると思います。
しかし、ハーブは歴史を辿れば薬として使われていたもの。

現代日本においても、一時期芸能人の資格取得などで話題になった「メディカルハーブ」。
病院にかかるほどではないちょっとした不調、「未病」と呼ばれるものを、ハーブやスパイスの力で緩和するセルフメディケーション。
病院で処方されるお薬のように強く即効性のあるものではありませんが、自分の心と身体のメンテナンスにとても有効的です。

難病と生きる「私」

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さて、ここで少し私自身のお話をさせてください。
私は自己免疫疾患の難病を患っている為、日常的に「ステロイド」と呼ばれる免疫抑制剤を飲んでいます。
免疫機能が暴走してしまう病気なので、免疫機能を働かなくしているのです。
それでどんな問題が起きるか…というと、ウイルスなどの外敵と戦えないので、感染症に弱く、すぐに感染し、一度感染したら普通の人よりも早いスピードで重症化し、合併症などを引き起こします。
「風邪をひいたら肺炎になると思ってね」
この病気を発症した時、医師に通告された言葉です。
実際、9割の人が無症状で済むと言われる微弱な感染症も、私が罹ってしまうと、気付いた頃には合併症を引き起こして重篤な症状を発症したり、小さな傷もほっておけば「潰瘍」と呼ばれる大きな穴に変わります。
小さな身体の変化に敏感に気付き、なるべく早く対処しなくてはなりませんが、その都度病院に行くのもなかなか大変です。

そもそも、「難病」って何?ってこと、意外と知られていないような気がします。
患者数が少なく、研究の進んでいない病気。
現代医学では治せない病気のことを言います。
つまり、私の身体、私の世界では、まだ医学は発展途上。
そう、「薬草魔女」の生きた時代と同然。

直接的な病気の症状であれば、国の補助(研究対象として医療データを提出する代わりに、その病気でかかる治療費に上限を定め、それを超える分は国が助けてくれます)を受けられますが、「少し風邪っぽい」「怪我をしてしまった」そういったことは「病気とは無関係」として、補助を受けることが出来ません。

「メディカルハーブ」と生きる

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偶然、まだ病気になる前、ベランダ菜園にハマった私は、一番簡単で、ハーブティーはもちろん、いつでもいろんなお料理や手芸、美容に使えるハーブをたくさん育て、その効用をお勉強し、せっかくだから…と、「メディカルハーブ検定」「ハーブ&ライフ検定」というものを受験しました。
その2年後くらいに難病を発症。
最初の数年間は、治らない病気との付き合い方にたくさん悩まされました。
しかし、それにもだいぶ慣れてきた今、その時に得た知識や経験がフル稼働!
「風邪はひきはじめが肝心」とよく聞きますが、本当にその通りで、ちょっとした違和感の段階で気付き、自分の体調に合わせたハーブ・スパイス・アロマを使うことで、多くの症状は病院に行かずとも対処出来ています。
私は、私専属の「メディカルハーバリスト」であり、「薬草魔女」なのです。

ハーバルライフのススメ

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多くの人は、人生の中で、大なり小なりの病気を経験するでしょう。
健康に生きている人だって、年齢を重ねれば、身体の不調はあらわれます。
それを、自分自身で楽しみながら解決出来たら、人生はより充実する…と思いませんか?

例えば、少し喉がイガイガする…そんな時、私は食事にスパイスを少し足したり、いつものTeaTimeにいくつものスパイスを合わせてマサラチャイを作り、自分で育てたハーブ・買い集めたハーブをミックスしてハーブティーを楽しみ、アロマを焚いて蒸気を吸い込む形で睡眠をとります。
すると、だいたい1〜2日で違和感もなくなってしまうのです!
これが、薬草魔女の力。
ハーブやスパイス、アロマを調合する時、私の気分は薬を作る魔法使い。

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体調が悪くなくても目的は様々。
お休み前のリラックス、お肌や身体の老化防止、ダイエット、季節に合わせたミネラル補給、花粉症対策…など。

健やかな心身を保つことで、円滑で充実した日々を過ごせますように。
そんな魔法を多くの人が使えるように、魔術書を書き記していきます。

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