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なんで死ぬことが怖いのだろうか?

癌になって、私はあまり泣いていない。

病名宣告されたときに、患者さんが泣いて椅子から崩れ落ちる…
みたいなシーンをイメージする人もいるかもしれませんが、

私はそんな感じにはなりませんでした。

淡々と、「そうなんですね、じゃあどうしたら良いですか?」と普通な感じでした。

それは死というものがあまり怖くなかったから、という理由が一つあります。
もう一つの理由は、自分が癌であるということがどこか「他人事」として認識してしまっていたから。

その後、何度かこれはやばい!という局面になり、私も死ぬのか?!ということを感じたこともありました。

確かに、その時は死にたくない!怖い!という感情を抱えて泣いていました。

死ぬのが怖いの?

今の私の状況を少しお話ししますね。
私は小腸癌のステージⅣです。
小腸癌といえば希少癌で、10万人のうち約二人しかならない病気。
この薬が効くー!といったものがない病気です。

なので、大腸癌に準じた治療を行なっていくのですが、私はいろいろな薬を使ってきたり、副作用の関係で、今使える薬がない!という状況です。

なので、正直に話すと、今治療をしていません(笑)
というか、薬がないからできない(笑)

主治医の先生が食事療法や漢方にも詳しい先生なので、それらを生活に取り入れたりはしていますが、西洋医学の何かをしている、というのはないです。


となると、あとは死を待つだけか、使える薬が見つかるのを待つのみ。
他にあと何かある?

と思うのですが。

まあ、あとは何故か元気に寛解!になる感じですかね。


となるとですよ。

多くの人はやばいやばい!どうしよう!ってなると思うんですね。

私もその気持ちが全くゼロというわけではありませんが、限りなくゼロに近いんですよね。

なんか怖くない。

なんで怖くないのかなーって分析してみました。

①そもそも副作用が嫌だから抗がん剤を取り入れたくないから
②7月に何も治療をしていないのに腫瘍マーカー値が半分になり、これいけんじゃね?と調子に乗っているから(笑)
③なんか自分は癌で死ぬというイメージができない。死ぬならきっと老衰や交通事故など、と勝手に考えているから。


こんな理由だったんですけど。

あとね、なんで人は死ぬのが怖いのだろうか?と考えたんですよ。

私の場合は、死ぬこと自体は怖くない。
でも、死ぬまでの過程で弱っていく、自分も人も悲しい気持ちになることが嫌だなって思いました。

ここだけはね、いやだなぁ〜って思う。

でもさ、まあ死ぬイメージが皆無なんだから心配することはないんだけどね。


癌である私であっても、健康なあなたであっても、人っていつ死ぬかわからないじゃないですか。
1時間後に交通事故に遭うかもしれないし。


だから私が今心に思っているのは、「言いたいことは必ず伝えよう」。っていうこと。

伝えられるうちに。

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