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ヨーロッパ周遊旅に行ってきました!

世界一元気な癌患者 林杏奈です。
(この肩書きいいな♡早く過去形にしたいけどね!)

私の夢は夫と世界一周旅をすることでした。

なぜ過去形!
それはその夢に一部分が叶ったからです♡


私、今年2023年5月に1ヶ月間のヨーロッパ周遊旅に出てきました。
幸いにも私の癌の症状は落ち着いていて、行動制限も特にありません。


はじめは、夫の転職時期に合わせて1年間の世界一周にいきたいと話していました。
だからそれまでに癌を治す!を目標に。

ですが、癌はまだ寛解には至っておらず、定期的な治療を続けなければいけない状況。
私がヨーロッパ周遊旅を言い出した時には、夫はあまり乗り気ではなく、両親も反対していました。

でも私は「今」行きたかった。

最愛の夫とまだ見ぬ素晴らしい世界を一緒に見たい。

今にこだわったのは、
今しか見れないものがあり、今しか感じれないものもある。
人はいつ死ぬかわからないのだ。

私も言い出したはいいが不安になることもたくさんありました。
海外で具合が悪くなったらどうしよう。
出国までに症状が悪化したらどうしよう。

いろんなことを考えました。

でも私の決意を固くしてくれたのは、
主治医の先生がその夢を応援してくれたからでした。


先生に相談した時、こう言いました。

「良いと思いますよ。行けるのであれば今行った方が良いです。」

そして彼は続けました。

「林さんであれ、私であれ、健康な人であれ、一寸先は闇です。人はいつ死ぬかわからない。死ななくても、動けなくなるのなんて一瞬なんです。だから、やりたいことは今やった方が良いです。僕が診断書をがんばって英語で書くので持っていってください。何かあった時にはそれを向こうの病院で見せてください^^」

って。

それが2022年10月の話。

癌の治療を始めてから2年と10ヶ月が経った頃でした。

私は、命の大切さに気がついたつもりだった。
私の命は、他の人よりも短いかもしれないということに気がついていたつもりだった。

でも、日常に戻るとついついそれが薄れてしまい、
やりたいことなどは後回しにしてしまっていた。

そこで私は、本当に、私だけの命が近いのでは無い、ということを知りました。

病気だから、老人だから、健康だからとかは関係ない。
人間はいつその生涯を終えるかなんてわからない。


私たちの時間は有限なのだ。

やりたいことを躊躇っている時間も
やりたくないことに時間を割いている余裕もないのだ。


やりたいことは今すぐやる。
1秒後には取り掛かる。


その先生のおかげで、私はヨーロッパ周遊旅に行く決意をすることができました。


向こうで何かあったらどうしよう、と心配している夫を説得し、
GWが明ける日曜日、日本を飛び立ちました。

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