見出し画像

心機一転、がんセンターを受診してみたけど…

<前回までの話>
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)ではなくプランマ―病だと診断される。治療には手術をすすめられ、伊藤病院を受診しましたが自宅から遠いためがんセンターで手術を受けることにしました。


県立がんセンターは、車で1時間の所にあり
自宅からすごく近いというわけではありませんが

父が胃がんになり、先月がんセンターで手術を受けたばかり。
手術前から何度も受診の付き添いで行っていたので、
行き慣れていたし、これからもまだまだお世話になる病院です。

がんセンターなら、腫瘍の手術はよくわかっているし
検査も的確にできるし
良性でも手術はすると言われたし
安心して手術が受けられる病院です。

いや~よかったよかった、これでもう
無事に手術が終われば言うことないなと
終わったも同然と考えていました。

紹介状が届いて、がんセンターに予約の電話をしたところ
先生の予約が込み合っていて3週間後の予約しか
取れませんでしたが、他の病院はもう考えられませんでしたので
予約の日を待つことにしました。


予約の日、
病院の場所も受付けの方法も
父の付き添いでわかっていましたから慣れたものです。

なんの緊張もなく、待合室で順番が来るのを待ち
診察に呼ばれたので中に入ると
とっても穏やかな表情の若い先生が座っていました。
「あ~この先生なら話もちゃんと聞いてくれそうだし、安心して手術を任せられる」と直感で思ったのですが、


「プランマ―病ということで、手術を希望なんですよね。
実はですね、この病院には甲状腺内科の医師がいないんです。それで甲状腺の手術はいくらでもできるんですが、麻酔科の先生から『甲状腺の患者さんは甲状腺クリーゼになる可能性があるので、基本は手術を受けない』という方針らしいんです。ですので、ここで穿刺で悪性の可能性を否定して、造影CTをとって、その結果を持って他の病院に紹介したいと思います。」


<甲状腺クリーゼとは>


甲状腺中毒症(甲状腺ホルモン高値)の治療が不十分であったり治療を受けていな場合に、肺炎などの感染症や大怪我・手術などのストレスをうけると、甲状腺ホルモンの過剰な状態に耐え切れなくなり、複数の臓器の機能が低下し、死の危険が切迫した状態になります。この状態を「甲状腺クリーゼ」といいます。高熱をともない、脈が速くなって意識がもうろうとします。また心臓や肝臓の機能が急速に低下するため、呼吸が止まったり全身が黄色(黄疸)くなったりします。 

生命が危険な状態にあるため、集中治療室に入院して、呼吸や血圧の管理をすることが必要です。血中の甲状腺ホルモンを減らし、その作用の影響を軽くするため、ホルモンの合成や分泌を抑える抗甲状腺薬や無機ヨウ素および副腎皮質ホルモン(ステロイド)の投与を行います。同時にきっかけとなっている病気や症状に対して治療を行います。
                ー日本内分泌学会より抜粋ー

つまり、がんセンターには手術をする外科医はいますが、甲状腺を見る内科医がいないので、甲状腺クリーゼになった時に内服コントロールができる専門医がいないということで、嫌がられたというわけです。

え~~!他の病院??
手術できるっていうから来たのに~??

といっても仕方がないので、
どこの病院がいいですか?と聞くと
「大学病院でもいいんですが、多分かなり待たされると思うので、
ご自宅の近くのK病院はどうでしょう?僕の知ってる先生もいますし。お願いしておきます。」

なんとなんと、K病院というのは
自宅から車で10分ほどの一番近い3次救急病院。
子供が小さいころに扁桃腺肥大とアデノイドの手術で
お世話になったことがあり、
いちばんよく知ってる病院です。

じゃあなぜこの病院を最初から選ばなかったかというと、
プランマ―病は特別な病気だから、
普通の病院(3次救急)でも対応していないんじゃないかと勝手に思っていたからです。

というわけで、あっちこっち病院に行きましたが
次こそは手術を受ける病院にたどり着きたいです。
夏に手術を受けたかったけど、この分だと秋になるかもしれないなぁ。
まだまだ道のりが長いです。

いまはメルカゾールを毎日2.5㎎内服して
頭痛も動悸もなく、
食欲もあり、ちゃんと睡眠もとれていて
だいぶ調子がいいです。
はやく手術をしてこの病気から離れたいですが
どうなることやら。


プランマ―病(甲状腺機能亢進症)って聞いたことがなくて
ネットで検索しても体験談を載せている人が少なかったので
自分の体験を通して同じ病気の人が
少しでも気持ちが楽になったらいいなと思い
記録として私の体験談を投稿することにしました。

参考になればうれしいです。

☆彡☆ ☆彡☆ ☆彡☆ ☆彡☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?