悔しいけど死にたくはない

今の仕事を諦めることが悔しい。
ただ、今の仕事を続けていたらそのうち死んでしまうとは思う。

悔しいけど…でも死んじゃうのもな…という感じで、ずっと間に板挟みされている。２つの間を行ったり来たりしているので、「次にやりたいこと」なんていう段階ではない。
というよりも、この１年と少しの間に、すっかり何もできない人間になってしまったなと感じているので、何がしたいとかの前に何ができるのか、そもそも何かできるのか、から動けないのである。

悩みはSNSとか人目に付くどこかにぶちまけていく方なので、こういう感じで彷徨っていると誰かしらが声をかけてくれたりする。話を聞いてくれたり、解決策の候補を持ってきてくれたりする。具体的に言えば転職の糸口を垂らしてくれたり、そもそも考え方にアドバイスをくれたりとか。
そういう時、送られてくる文面とか話の端々から「あ、私危ういと思われてるんだなー」と感じ取れることが結構ある。
自意識過剰な考え方をすれば、それはすごいありがたいことだと思う。
正常な状態の私になってほしいって期待されているということだし、そのために時間を割いてくれてるっていうことなので。
ただ、その時の期待ってどこから来ているのかって、その人が知っている以前の私なんじゃないかと思う。
そもそもすでにその時の私とは違うので、他人から見た私の像をかなり違うものにアップデートしてもらう必要がある。期待値を大幅に修正してもらいたい。でないと自分からみた自分と他人から見た自分の差に心がやられていくので。

自分から見た自分、他人から見た自分

基本的に他人の目を気にする質な場合、後者は良くも悪くも凄く影響力が強いと思う。それこそ自分から見た自分を上書きするくらいに。
これは一種の呪いじゃなかろうか。

周りからの扱いというのは、時にその人の性格を外側から形成していくと思う。何事も経験値が上がれば多少なり上達していくのだから。 

結局、相談されることが多ければ聞き上手になるし、表に立たされることが多ければ人前に立つ時の振る舞いを覚えていく。
きっと、いじり倒されることが多ければウケる反応ができるようになるのだろうし、なにか個性を笑われることが多ければ隠すことが上手くなるのだろう。
下の弟妹を任されていれば子供の扱いが上手くなるし、優しい兄姉がいれば甘え上手になるというものである。

して私は、物心ついた時から我慢強く気が強かったのだとか。三つ子の魂百まで。今でもよく親には言われる。そして抜けた可愛い弟もいた。当然周りには、しっかり者の姉として扱われた。
特に負の感情は表に出さず、動揺せず、隙を見せず…弱肉強食の世界にでも生まれたんだろうか。弱みを見せてはならない、強く見えていなくてはならない、というような意識が常にどこか奥底にあったと思う。
元の性格ももちろんあるだろうけど、周りから強い子だと思われそう扱われていれば、そういう振る舞いを覚えていく。これがループしているんじゃないだろうか。

ただ、見せかけるのが上手いだけで、内面が本当に芯の通った強いものというわけでは無い。
本当の打たれ強さとか、反発心とか、負けん気とか、そういうものを求められる環境に強い訳では無い。
瞬発的な外面はいつでも用意出来る。何があっても動じず、堂々としていられる。
ただ、内面はダメージを受ける一方で、それが正のエネルギーに変わっていくことはあまりない。

仕事なんかを考える時、自分の本来の強みを見つけるために、外から見た自分を知ることはよくあると思う。実際大事だとも思う。
ただ、弱みは外側から見るより、内側から見た方がよっぽどよくわかると思う。
何が嫌か、何に傷つくか、どんな失敗を引きずるか。こういうことは、外側から見て正しく感じ取れるものでは無いと思う。
仕事を前向きな理想から選ぶのはかっこいいけれど、それは本当に毎日の大半をそれに費やす上でいい選び方だろうか。
最終的には自分の弱みに向き合って考えた方がいいんじゃないだろうか。
何がしたいか、何が好きか、何に憧れて、どうなりたいか。ではなくて、
どんな人は合わない、こんな状況でストレスを感じる、周りから見た評価で当てはまりたくないもの。
まずは消去して、そこからプラス要素のあるものを選ぶ。
その方がよっぽど辛くないと思う。

ただ、自分から見た自分は消えかけていることもある。
本当はこういうこと向いてないんじゃないか。でも周りは、そんな事ないと言うし。
今すごくストレスが溜まっていて、追い詰められている気がする。でも強いよね〜と言われているのにこんなことで？
自分から見た評価を、周りの声を参考に打ち消したり否定していたら見えるものも見えない。
周りから求められた理想に追いつけなくなったら、今度は自分から見た自分に向き合うべきだと思う。

とか色々考えていても、結局板挟みになるばかりでどこかに出ていける梯子とかはまだないようだけど。