噛ませ犬ご飯
本文
自分はしょせん噛ませ犬。
それを自覚するのは悪いことではない。
さて。君たちは噛ませ犬の末路を知っているだろうか。
他者の踏み台にされ、栄養にされるだけの存在の末路だ。
言うまでもなく、食用になる。
最近は無能淘汰が激しい。
言い換えれば、比類なき才能を持っていないと、生きていることすら許されない。
比類なき才能を持っていないとみなされた者たちは問答無用で肉になる。
引き立て役として生まれてきたことを憎むことしかできない。
これが噛ませ犬だ。
これが噛ませ犬ご飯の成り立ちだ。
ところで、君の才能だが……………
音声はここで止まっている。
何たる選民思想だ。
トップクラスの才能を持っていないと生きることすら許されないのか。
僕は才能はあると言われたけど、いつも上がいて、噛ませ犬になっている。
つまり僕は、食用として殺されるのか……………
どうあがいても無駄。
噛ませ犬はトップのご飯になるしかないのだ。
比喩的にではない。
物理的にだ。
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