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波が呼び起こす

言葉が紡ぎだされるとき。
波の音、そして風も鳴る。気流が心を騒がせる。逸る心を落ち着かせるように砂を踏みしめてからカメラを構える。
一枚撮るごとに心が言葉と接続されていくような心持であるが、写真とは日記であろうかそれとも散文詩であろうか。何かを撮るというより何かを書いているのではないか。
書くことで日常風景を再編されていく。つなぎ合わされる断片。見過ごしていること、見落としていることを拾い集めていくごとに過去と未来の新たな接続点が見出されていく。
撮ることは忘れかけていた言葉を思い出し、未来へ残していく過程であるのは間違いない。

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