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鉄道の日に寄せて

10月14日は鉄道の日である。
その意義はやはり人の行き来にある。文化をつなぐものといっても過言ではない。
思えば鉄道路線はただ二点をつなぐだけでない。「沿線」というものがあり、そこかしこでローカリティが息づいている。すると単純な往来でなく、乗ったり降りたりを繰り返しながら沿線各地を辿るという一見何の役にも立たなさそうだが実に文化的なことをすることもできる。
似ていないものが出会い、ぶつかることで見えるもの。
相手の文化を知ったうえでもう一度自分の文化へ帰ることで見えるもの。
闇雲に迎合するわけでもなく、頑なに拒絶するわけでもない。

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鉄道のある風景を通してわれわれは文化の一端を見ているのかもしれない。
自粛や自制からは新たなものは生まれない。
線路がつながっている先を思うことでわれわれはまた新しい風景を見ることができる。
沿線の物語を探しの明日からもまた乗ったり降りたりを繰り返すだろう。

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