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暗いと見えない、暗いと見える

※ギャラリーアビィ「夜のスケッチ16」協賛企画
企画展内容に合わせて旧作と散文を公開します。

夜がない一日はとても慌ただしいだろう。
ふと落ち着いたひと時。
昼と夜が巡ることで思いも進んでいく。

夜はただ暗いばかりではない。
暗闇の中に浮かぶ光が何かを教えてくれたりする。そう、暗いからこそ見えるものがある。
そこから想像力も加速し始める。どこか遠くへの漂泊の思い、夜の闇が深いうちにどこかへ駈け出そうか。
この電車に乗ってしまえばもう戻れなくなる。見知らぬ街で過ごす不安と高揚の夜。

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夜の巡り
anmtgallery/石橋実乃生

全ての思いを溶かし込んだ闇の中にふと差し込んだ光。
留まっていた思考がふと照らされて新しい道が見える。
夜は何もないのではない、いろいろ隠されて見えていないだけだ。


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