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ひとつのできごと
することがないことをする。
することがないから写真を撮る、自虐や嘆きあるいは絶望、際限なく撮り続けることで開き直りに近い悟り。
風景の細分化としての写真。写真とは失われるかもしれないものへの愛惜であり、風景あるいはもっと細分化したものの収集である。日常風景は意外と見えておらず、断片すら覚えていないものだからこそ、細分化されたものであっても残っていることから始まる意味がある。
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