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文読堂 天使の梯子
2021年8月30日 20:30
繊月『その日の天使』齋藤圭介 評その日の天使がいるならば、情け無い。生活。あるいはあらゆる日常のこそあどに天使を名を持ち出して、これもそれも、あれもどれもにその語彙を湯水の如くに浪費しているのであれば、それはそれで面目ない。詩。あるいはやはり、生活。かなしみは単純だが、どうやら単純な言葉ほど単純ではない、かなしみがあるらしい。よってそれは詩法であって、詩的な生活によって鍛錬される類の、鉛の