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1.アレルギー発覚

アレルギー関連記事を書く時のタイトルを考えてみました。
「Hello,Goodbye  アレルギー格闘LIFE」です。
The Beatlesの曲名「Hello, Goodbye」を拝借しました。

アレルギーと向き合う日々は、一喜一憂、行ったり来たり、足したり減らしたり、調子の良し悪し…と、この曲のように二元性であふれているのでぴったりかなと思います。

先に断っておきます。長文です。
もうちょっとコンパクトにしたいけれど…!
さて本題へ。

乳・大豆アレルギー発覚の経緯


我が家の長男は生後4ヶ月で食物アレルギーと診断されました。
該当アレルゲンは簡単に言うと、乳と大豆です。乳アレルギーは、保育園入園を見据え、ミルクの味に慣れさせておこうと飲ませたことから発覚。
大豆アレルギーは生後半年で保育園入園後、中期離乳食の給食で豆腐15gを食べた直後にわかったのです。

通院先の主治医いわく、乳アレルギーの場合、保育園入園前の「ミルク慣らし」で発覚するケースがとても多いそうです。
大豆アレルギーは、患者数が近年増加しているものの、卵・乳・小麦などと比べて大幅に少なく、信頼できるデータの量が乏しいという。
また、「絹ごし豆腐」と一口に言っても、タンパク量の違いが製品によってかなり開きがあり、家で食べて大丈夫でも、他所で食べると反応が出てしまうなど、対応が複雑であるとも教えてもらいました。

飲めていたのにアレルギー?


記事トップに掲載した写真のように、新生児の頃にはアレルギー症状は出ていませんでした。
誕生後の入院中に、育児用ミルクをごくごくと美味しそうに飲んでいたほどです。
豆腐についても初期離乳食からあげ始め、保育園の給食で食べるであろう量まで、自宅で食べさせて試したときには反応が出ていないのです。

いずれにせよ不思議で仕方がありません。

体質よりも外的要因?


いま振り返って考えると、アレルギー発症のきっかけとして、遺伝や体質以外の大きな要因が二つあったように思います。

一つ目はほぼ完全母乳の育児。
第一子出産時から母乳過多だった私は、第二子である長男の出産後も母乳過多に悩んでいました。
そのような事情もあり、退院後の夜間授乳や家族に子どもを見てもらい用事を済ます場合を除いて、自分の身体を楽にするためにほぼ母乳栄養で育てていました。

二つ目は肌ケアの不足。
長男は顔や頭皮の乳児湿疹が酷いタイプでした。
小児科で処方されたヒルドイドソフトとステロイド軟膏(アルメタ)でケアはしていたものの、不十分だったように思います。
その結果、知らぬ間に荒れた肌からアレルゲン物質を取り込んでいたのでしょう。
これらの要因が重なってアレルギー発現の引き金を引いてしまった気がします。

これから出産や離乳食を控えてる保護者の皆さんには、母乳とミルクの混合栄養と肌ケアの大切さを知っておいてもらいたいです。

なぜそう思うのか。
それは、アレルギーと診断されてすぐに購入した本が教えてくれました。

診断後に参考にした本

診断が下りてから、アレルギー児の離乳食について勉強するために買った本(文末参照*1)には、アレルギーの仕組みや、離乳食の進め方、代替食品などについて分かりやすく書かれていました。

著書の上田さん自身が重度のアレルギー児を持つ保護者です。
お子さんのアレルギー疾患治療では完全除去と経口免疫療法のどちらも経験されており、アナフィラキシーや入院など、辛く苦しい疾患との格闘生活をお子さんと送ってらした様子が著書にも書かれています。

要約ですが
「アレルギーを怖がってアレルゲン食材を食べさせないことは、かえってアレルギーが発現するリスクを高めてしまう。離乳食が始まったら少しずつアレルゲン食材をあげていくべき」
「経皮感作のリスクを下げるため、お肌はつるつるに保つこと」
という考え方が力説されていました。
この考え方に納得したことが、クリニック選びにも大きく影響したのです。

クリニックを決めるにあたり


まず、アレルゲン食材との付き合い方を「完全除去」ではなく「経口免疫療法」にしていくことを決意しました。
それを実現するため、「食物経口負荷試験」を実施している、子どものアレルギー専門外来に狙いを定めました。
さらに、アレルギーについての考え方や肌の状態を重視しているかどうかを、サイトやブログをくまなく読んでチェック。
そこに加えて、スパルタ的な雰囲気のないところに絞り、最終的に受診予約に至りました。

実は、アレルギー発覚前の生後3ヶ月ごろ、乳児湿疹を診てもらうための皮膚科選びで大失敗をしました。
6、70代のベテラン医師に、長男の肌の状態を見せながら「アレルギーやアトピーは関係ありますか?」と尋ねると、「生後3ヶ月の赤ちゃんがアレルギーやアトピーになるわけないやないか!!」と大きな声で叱られてしまいました。
これで一気に萎縮し、病院不信に陥ってしまいました。
その背景も重なり、神経質なほどにクリニック探しに邁進していたのでした。

*1 伊藤浩明・上田玲子(2019)『改訂版 食物アレルギーをこわがらない! はじめての離乳食食物アレルギーを引き起こさないために』主婦の友社

つづく


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