#1#都内で30坪。ずぼら夫婦のフツーの家づくり奮闘記:初めに


はじめに

私は2023年末頃からマイホーム購入の検討を始めました。色々あって注文住宅を購入することを決め、現在ホームメーカーとの打ち合わせも最終段階に入り、やや落ち着いてきた状態です。
今回様々な経験をし、知見を得ることができました。本やサイト、動画などで色々情報を集めつつ進めてきましたが、実際に自分で動いてみると想定と異なる事も多くあり、また貴重な経験をする事ができました。
例えば、少し大げさですが、家づくりを通し社会のしくみや不動産業界をはじめとした経済活動、ハウスメーカーのしくみ等々を学ぶことができました。
おそらく自分の家づくりは最初で最後になることでしょう。となるとこの経験や知識を次に生かす機会は来ない可能性が高いです。そして数年たてば多くは頭から消えてしまうことなるでしょう。
それは自分にとって勿体ない事です。そこでこの経験を文章に残し、自分の為の記録とし、またあわよくばこれから同じ経験をする人のためになればと思い、このnoteを書くことにしました。

書きたい内容について

今後書くであろう内容について、まとめます。

  • 賃貸vs持ち家、建売vs注文住宅

  • 土地探し

  • 資金、住宅ローン

  • ハウスメーカー探し

  • 住宅プラン検討:住宅性能

  • 住宅プラン検討:間取り

  • 住宅プラン検討:オプション

  • 住宅プラン検討:コーディネート

  • 住宅プラン検討:電機関連

家を買うと決めたきっかけ

家を買うと決めたきっかけは結婚し、子供を意識したことが大きいです。自分としては将来子供ができ、成長したときに、実家として「家」が存在することがとても良いかなと考えました。(もちろん個々人の判断ではあるので賃貸派やマンション派を批判するつもりは全くありません)
また、現在賃貸に住んでいるのですが、ふと掃除をしているときに、(頑張って掃除して綺麗にしているのに、結局人のものなのだよな…なぜお金を払って人のものを掃除しているのだろうか?)と思ってしまったというのもあります。

賃貸vs分譲マンションvs戸建て

これは複雑なテーマです。賃貸の場合、土地価格の下落リスクやライフスタイル、資金力、家族構成、職場等の変化に合わせて柔軟に対応できるというメリットがあります。戸建ての場合、土地という超強力な資産を持つ事ができます(借地権というケースもある)。一方、隣人にやばい人が越してきたとしても、やすやすと逃げることはできないリスクがあります。分譲マンションは中間の選択肢といえるかもしれません。比較的立地が良いというメリットがありますが、マンションの寿命が来た際にどのように最後を迎えるのか、というリスクがあり社会問題化しています。

自分の場合は前述の通り実家を作りたかった、家を持つことの憧れを持っていた、老後の心配が減る、というのが決め手になり、戸建てを持つことに決めました。

賃貸は老後に困るという話もありますが、昨今の賃貸では連帯保証人ではなく保証会社を使うケースが多い、そもそも高齢化社会であり高齢者を排除するのはビジネス的にデメリットが大きいという点から、資金面さえなんとかなれば賃貸で本当に困ることは少ないのではないかとも思います。

逆に戸建てであっても、老後に子供に土地を譲って自分たちは賃貸または分譲で便利でコンパクトに暮らす、という選択肢もあります。

建売vs注文住宅

自分たちは当初は建売で考えていました。注文住宅は時間がかかりすぎるし、面倒くさがりの自分たちでは無理だと思っていたためです。
しかしながら何件か建売を見るうちに、希望通りの家を見つけるにはかなり時間がかかるのではないか、意外と自分たちのこだわりが強く、建売では決めきれないのではないか、という思いが強くなりました。

そこで引き続き建売を探しつつ、注文住宅も視野に入れ土地を探し始めることにしました。結果的には良い土地が見つかり、良い土地仲介担当者さんがついてくれたこともあり、注文住宅へ舵を切ることになりました。

建売を何件か内見したことで色々と気づくこともありました。どの程度のサイズ感の家であれば自分たちは狭いと感じるのか、広いと感じるのか。不満点はどこか、こだわり点はどこか、などです。
また、建売で立地が希望に合わなかったためお断りしたものの、建物自体はすごくよかったハウスメーカーさんがあり、最終的にはそちらで注文住宅を建てる事になりました。この縁は本当に良かったと思っています。
建売は実際に販売するための家なので住宅展示場のものとは異なり、品質や間取り、コスト感などが実情に沿っています。注文住宅で検討している方も、気になった建売住宅を探していろいろと内見してみると発見があるはずです。

建売のメリットは、気に入った家があればすぐ買える、資金繰りが楽(注文住宅の場合、完成前に支払いが発生するため、つなぎ融資などを使う必要がある)、プロがしっかり考えた間取りで生活できる、比較的安い、などです。デメリットは気に入る家が見つかるまで時間がかかるかもしれないという点です。駅からの距離、間取り、性能など、こだわりが強い人ほど、すべてを備えた家が見つかる可能性は大きく下がります。立地の可能性を広くとるなど妥協する範囲が出てくるでしょう。注文住宅の場合は、気に入った土地を探す事と気に入った家を建てるのはある程度問題を分離できます。
注文住宅はすべて自分で決められるのはメリットですが、気に入らない部分が出たとしても自分の責任です。住んだ後に不満点が出た際「まあ建売だししゃあないか」なのか、「あの時もっと考えて決めれば…」なのかで、気の持ちようはかなり変わりそうです。

時系列のまとめ

ここで自分たちの家探しの時系列まとめを書いておきます。実際には並列で進行している部分もありますし、人によって多少変わってくる部分もあります。例えば聞いた話だと、土地を決める前にハウスメーカーと契約してしまうケースもあるようです。

  1. 土地の仮決定

  2. ハウスメーカー選定

  3. ハウスメーカー契約前プラン詰め

  4. 土地購入申し込み

  5. ハウスメーカー契約

  6. 土地売買契約

  7. 住宅ローン契約

  8. 土地決済

次回は土地探しに入ります。


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