妊婦生活 つわり 前半

つわりのお話。長くなるので、前半と後半の2つに分ける予定。前半は主につわり中に食べられなくなったもの、後半はつわり中に好んで食べているもののお話。

前半の今回は、つわり中に食べられなくなったものの話。

ますまは、妊娠に気づいていない妊娠初期の頃のツワリについて。

食事の量が減っていった

もういいやという気持ちになり、でも勿体なちからと口にいれると気持ち悪くなるようになっていた。いつも使っていたお弁当箱では残すようになって、小さいおにぎり2つとタッパーにおかずをつめた。

そのうち小さいおにぎりは1つになり、タッパーもビスコが入るくらいのものに卵焼き1切れと小さなブロッコリー1つをいれて、充分な量になった。

吐き気はよくわからないが、時折ぐっとあがってくるものは感じていたと思う。

歯磨きをするとうぷっとえづくようになり、たいして磨いてもいない内からオエッとなる。液体歯磨きを使ったり、歯ブラシをヘッドが小さいものに変えたりと試していた。

今思えばつわりである。

食べ物の話に戻るが、そもそもご飯よりおかずが好きなので、無自覚妊娠初期の夜ご飯は、白米を一口とおかずのみ食べていた。

さて、このおかずが中々難しい。

煮魚は臭いがだめ。少量食べれたのは焼いた鮭や丁寧に処理された太刀魚。お寿司はおいしいと思っていたが、ネタによっては生臭く感じて食べたのを後悔するものもあった。

お肉ならいいかといえばそうでもない。鶏肉、豚肉が部位に関わらず食感がだめになった。噛むと気持ち悪くて食べられない。鳥が煮える臭いもだめになった。唐揚げも食べると気持ち悪くてしかたない。薄いベーコンならまだいいが、厚いベーコンは食べれなかった。ソーセージも食べられない。

たまたま良い牛スジを安価に手に入れることができて、スジコンや牛スジカレーを3日かけて作ったのに一口噛んだだけで気持ち悪くなり、なんで?と不思議に思ったものである。

卵は今もだが半熟がだめになってしまった。温泉卵はものによって食べられなかったりする。 

マヨネーズがきいたものもだめになった。たまごサンドイッチやポテトサラダ。マヨネーズの使用量が少なければ食べられるので家で作る分にはいいが、コンビニやスーパーのものは受け付けなくなってしまった。

野菜でだめになったのは火を通した白菜。臭い、味ともに気持ち悪くて食べられなかった。おのずと鍋は無理になった。汁に白菜のエキスが溶け出してるだけで食べられないし、その場にもいられなかった。生の白菜でサラダにしたものはまだ食べられた。

キムチもだめになった。臭いを強烈に感じるようになり、少量でも食べるとお腹を下すようになっていた。 

市販のカレールーも苦手になってしまった。油分と小麦粉のとろみで胃がもたれる感じで、すすまない。

松屋の期間限定で販売されるチキンカレーが好きなのだが、それも食べられなくなって悲しかった。

カップラーメンも食べれなくなってしまった。目は食べたいのに胃がうけつけない。香りをかいで美味しそうとは思うのだけど、一口すすって体調を崩した。それでも食べたくて、ノーマルが駄目ならトマチリ、シーフードと味を変えたが全滅だった。

妊娠前は好きだったタイの袋麺のクリームシュリンプヌードルもだめになった。

妊娠に気づく前に一人でファミレスに行った時、頼めるものがポテトとオニオングラタンスープとドリンクバーとデザートしか選択肢がなくて落胆し戸惑ったのを覚えている。食事をしたいのに、そのファミレスはメニューがあまり豊富ではなく、上記以外で頼めそうなものはなかったのだ。お子さまランチの量ならかろうじて食べきれそうなのに、年齢上頼めない。妊娠中だけお子さまプレートを妊婦も注文可にしてほしいと思った。

ハンバーガーも食べれて半分が限界だった。

妊娠中期も妊娠初期とかわらずツワリは続いた。

栄養をとらなきゃと無理して食べて、嘔吐しまったこともあり、助産師さんや医者から食べれる物を食べれるだけでもいいんだよと言われ、開き直れたのもこの頃だった。

初期には飲めていた炭酸や黒豆麦茶が月数がすすむにつれ飲めなくなっていった。市販のミルクティーは相変わらず塩気を感じる状態。

鳥や豚肉は焼いてあれば、少しずつ食べられるようになってきた。唐揚げは下味にニンニクをつけることもあってか相変わらず苦手だ。ケンタッキーのチキンは脂っぽくない部位なら食べれた。

元から料理をするほうなのだが、料理をして気持ち悪くなってしまうことも多く、味見はあまりできなかった。

いわゆる安定期に入るとツワリがおさまるよときくのだが、ほんの一瞬だったし、妊娠後期の今も続いているように思える。

ただ、一瞬つわりが下火になりかけた時に食事の量が少し増え、体重が1か月で4キロ増えたのには驚いた。やっと栄養がとれるぞーとなったので体が頑張ったみたいだ。その後はゆるやかな増量で指導も入らず平穏である。

妊娠後期も初期や中期ほどではないにしろ、ツワリは残っている状態だ。食べられる食材やメニューは増えてきたものの、量はさほど食べられない。

赤ちゃんが大きくなってきたことによる胃の圧迫感で気持ち悪くなるのだ。

私のお腹には女の子がいるのだが、男の子と女の子両方出産した従姉妹から、女の子の時の方がお腹が全体的に丸くなるせいなのか胃が圧迫される感じが強かったときいた。

食事は1日5回に分け、一食の量は少なくちょこちょこ食べをしている。美味しいからと油断して一口多く食べただけで、気持ち悪さがお腹から喉元、口内へとゆらゆらとせりあがってくる。

食べることが好きだが、こうなってくるとあまり積極的な気持ちや食事が楽しいという気持ちにはなれない。

そのせいもあってか、誰かと食べるご飯のほうの箸はすすむ。拒食症患者の食事療養で、食べれる量を増やす為に家族とご飯を食べると、家族に釣られて食事量が少し増えるときいたことがあったのだけど、こんな感覚に近いのかな?とも思う。とはいえこんな状態なので、家族と食べる夕飯が一番食べる量は多い気がする。

周りにはもっとツワリがひどかった人もいて、点滴になったり、かろうじて冷たいうどんのみ食べれたり、牛蒡チップスのみ食べれているなんて人もいた。

人によってツワリも様々で、ツワリがなくて20キロも増量して医者から怒られたなんて人もいる。

親たちには妊娠してるんだからもっと食べないとと言われたのだが、主人が食べれるものだけ食べれる量で口にできればいいからと理解があったのがとても助かった。

食べれるもんなら食べているし、妊婦自身が一番よく自覚しているんだから何も言わず見守ってくれないかと思ったものである。

この記事をお食事中に目にしている方がいたら申し訳ないのだが、親たちによる食事量の強制もあり、とある夜中にお腹に激痛がはしり、寒気がとまらず、固形物を含む吐瀉物を胃が空っぽになるまでだし、意識が朦朧とした中で救急車で運ばれた。

コロナを警戒されたのか産科には遠回しに断られ、夜間救急病院で診察。産科医がいないので妊婦に色々と検査をするのも危険だしと言われ、翌日産科を受診するように指導され点滴をうたれた。症状が落ち着いたので帰宅。

翌日産科に電話で確認して行くも、産科内での情報共有がなされておらず受付で一から説明する羽目に。やっと診察してもらい、赤ちゃんには何もないこと、何かあったら夜でも産科に電話してきてほしいこと、多分急性胃腸炎なんじゃないかと言われ診察終了。

ひどい目にあったものである。

こんな目にあったので、とりあえず無理して食べるのはおすすめしない。親たちもこれ以来、食事の量に関して口出しすることはなくなった。

助産師に食事の相談をするのも手だ。

さて、前半の「ツワリで食べれなくなった物」の話はこれでおしまい。別記事で後半の「ツワリ中に好んで食べている物」について触れていく。

読んでくださり、ありがとうございました。

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