大腸検査に行かない理由に思うことと、私の検査体験

今朝の『あさイチ』、「大腸がんで死なない秘訣」という話題をやっていました。なんでも、健康診断で大腸がんの疑いありと診断されても検査に行かない人がものすごく多いんですって。

病院に行かない理由第1位に驚いた。まず3位は「がんが見つかるのが怖い」、2位「病院に行く時間がない」、1位が「痔の血がついたと思った」ですって!

これは屁理屈な気がしないでもないし、検査のときにそういう説明を言わないのかねとも思ったけど、本当にこれが行かない理由だろうか?と思ったわけですよ。

なにやらNHKでは大腸がん撲滅プロジェクトをやっているそうで、その一環で啓蒙しようとしているのはわかるし、どういう検査をするのか、痔の血液は検査結果に無関係ということを一生懸命伝えていましたが、その疑問が解決したからって「じゃあ検査しましょう」になるのかなと。

番組では内視鏡検査はものの15分で終わって、万が一ポリープがあってもその場でチョチョッと切除できたりすることを強調してたけど、肝心の費用や内視鏡検査にたどり着くまでの段取りの具体的な紹介はなかったのね。

検査費用の説明を受けてなお1位の理由だとしたら、やはり無駄な費用をかけたくないという裏返しなんじゃないかなと思うんですよ。

私も実際に受けようとなったとき、費用を聞いて考えましたもん。普通の診察(初診)1回で3~5千円は費用的にも痛い。病院に行く必要最低限の出費と思って覚悟して出すけど、さらにそのあとの検査で1回で7~8千円となると悩むわよ。家計や小遣い直撃するし。

検査に使う薬剤や方法が変化してきているとはいえ、検査にかかる身体、日程、費用の負担がかかるのは当然悩む。痔のせいだったら受けても検査の無駄だと思うし、無駄な費用をかけたくないじゃないですか。なので、検査受けない理由を痔のせいにしつつ無駄なコストを掛けたくない、つまりお金かけたくないってことじゃないかなーと思ってしまった。

経済的ゆとりがある人なら迷わず検査を選択するでしょうけど、今日一日休んだら収入に直結するような自営業や非正規雇用、または年金生活だったりすると検査費用ってばかにならないですよ。生活費と天秤にかけてしまうのは当然(私個人の感想です)。

番組では痔を理由に検査を受けていない人に実際に検査を受けてもらい、なんともなくて安心、というオチで終わっていましたけど、それも諸々の費用を番組で持ったんだろうし、検査結果がなんともないから安心の反面、ほーらなんともなかったじゃんと、だったら費用かけてまで検査しないよなーと思ったり思わなかったり、ワタシ的にはいまいち説得力に欠けた内容に思えました。

私も痔主なので、もし再検査と言われたら同じ理由を出して検査を受けないかもなー。痔の影に費用問題を隠し持ってね。

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【私の大腸検査体験】
人は切迫した状況にならないと自ら検査しようとは思わないものです。私も過去にお腹の鈍痛がしばらく続いて、思い切って大腸内視鏡検査を受けた経験があります。

実際に受けてみると、んまーーーー1日潰れること! 参考までに私が行った検査までの段取りを以下に記しておきます(何年も前のことなので今は検査方法が若干違うかもです)。 

①お腹にずっと鈍痛があり、胃腸科内科を診察。普通の診察では症状の特定ができず、大腸検査をしようということになる。検査は完全予約制ですでに予約でいっぱい。1週間先以上じゃないと予約が取れず、早く受けたかったので1週間後で予約。費用もたしか説明があって(7~8千円くらい)、当時小遣い減るーと悩みはしたけれど思い切って受けることにした。

②当日までの段取りとしては、前日の食事を調整し(内容は忘れたけど固形物は避けるように的なことだったと記憶)、当日の朝は当然水分のみで食事はしない。午前中は病院の別室で腸の中を空っぽにするために時間を費やし、午後くらいから内視鏡検査になるのでほぼほぼ1日がかり。予約制の意味がわかる。

②当日は朝から別室に入り大量の水分(専用の飲料でした)と下剤を飲み、何時間も経たないうちに便意が来るので、指定された色味の便になるまで何回も何回もトイレに行く。お尻がヒリヒリするくらい本当に何回も行ったわ。

③やっと検査できるくらいの便の状態になり、今度は検査するまえに全身麻酔の注射。注射後またたく間に意識朦朧となるんだけど昏睡するほどではない。麻酔が効いてきたくらいにいよいよ内視鏡検査。麻酔のおかげで痛みはまったくなし。内視鏡検査じたいは10分かかったかどうかくらい。

④検査後は麻酔がきれるまでしばしベッドで休憩。車で来ていたのでだるさがとれるまでは1時間以上は休んでいた気がする。病院を出たのが午後3時過ぎだったかな。夫に送り迎え頼めばよかった。

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検査だけだと数分だけど事前事後のやることが多いので1日丸々潰れるし、終わって麻酔が抜けるまでのだるさもけっこう長引いたりする。まず仕事に戻るとか無理だし、完全に一日休むつもりでいないとしんどいかも。

検査結果は後日(一週間後くらいだったかな)ということだったので、改めて結果を聞きに行くととくに問題はなし。もしかすると婦人科系の問題かもということで婦人科へ行ったら子宮筋腫発見というまさかの顛末。

大腸に問題がないことはよかったけど、まさか他の疾患がわかるということもあるので、やはり疑いがあるなら検査は必要だなと思いましたよね。

たしかに検査費用の出費は痛い。でも、症状がひどくなって大きな病気になったときの検査費用のほうがもっと出費が大きいんですよね。各種医療保険に入っていれば保険対応できるとはいえ、保険が降りるまでは費用持ち出しだったりするし、保険内容が対応していないとか保険未加入となったらもっと大変。早いうちの対処が一番費用的にも痛手は少なくて済む気がします。

やはり健康第一が一番だなぁ。



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