死者と会える時代
私は死者を復活させようとする作品が大好きです。
大切な人を生き返らせるために禁忌を犯してしまうようなストーリーや、
大切な人の代わりにクローンを作成してしまうストーリーなどたくさんあります。
愛する人などを失った時に復活させたいと願うのは仕方がないことのように感じます。
そんな中、最近話題になっているのが「死者を復活させるビジネス」です。
いま中国で亡くなった人を生成AIの力によってさも復活したかのように見せることが出来る技術があるのです。
世論では賛否両論のようですが、とても革新的なアイデアなのではないでしょうか。
今回問題になったのはアメリカのプロバスケット選手だったコービーブライアントさんが流暢な中国語で自己紹介をするようなものを作ってしまったことが問題です。
ここで問題視されているのが死者の権利や意思の問題です。
倫理的に問題であるという考えが反対意見のほとんどになるのでしょうが、本当に大切な人を失った時に全く同じことが反対している人は言えるのでしょうか。
私もあまりこのビジネスに関しては反対ですが、もしまたあの人に会えるのであればお金を使ってでもこういった商売に依頼すると思います。
いろんな作品でもありますが、死者を復活させることは基本的に不可能なことなのです。
どれだけ同じ細胞で新しくクローンを作ったとしてもそれは全く別の物であり、死者の記憶をクローンにインプットできたとしても代用品であることに違いはないのです。
大切な人が亡くなったとしてもいろんな人の記憶にその存在は残り続けています。
亡くなった人のことを忘れる必要など全くなく、今回それがほかの人にも確認(見える)できる状態になったというだけなのです。
もしこのビジネスが誰にもバレず、本当に必要としている人のみに行われるものだけだったのならばおそらくこの技術は神のような技術として参照されていたのかもしれませんね。
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