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今の私を作ってくれた仕事 TOP5

現在訳あって、自分を振り返る良き機会を迎えている。

先日、夜中にやっている副業の取材を受けて、店舗の初期の頃のことなど、色々とお話しさせていただいたのだが、昼間の本業の方はどうなのか? なんて考えてみたのだ。

私は今まで、4つの会社にお世話になった。

  1. 地元印刷会社(佐賀市)/企画、デザイン(紙・Web)、マーケティング

  2. 大手健康食品・化粧品OEMメーカー(鳥栖市)/商品企画

  3. 地元食品製造販売店(佐賀市)/デザイン(包装・販促物)、販売、営業

  4. 地元調剤薬局(佐賀市)/広報、企画

いずれも、オファーをいただき、面接を経て採用いただいての転職。
私の中ではいずれも円満退社だと思っている。
一番長く働いたのは新卒で入社した印刷会社。13年くらい在籍させていただき、次が5年、その次が3年、で現職場が7年目である。
ちなみに、副業を始めたのは現職場に入社するのとほぼ同時期で7年目。

それぞれの会社で役割が全く異なり、いろんな仕事をしてきたが、大きなくくりとして「企画」という部分に携わってきている。

その中で、現在の自分の糧になった仕事を、私の独断と偏見でランキングしてみたいと思う。


第5位 流通大手「A●ON」の対応

印刷会社での勤務の後半で、流通大手の「A●ON」さんの仕事を担当することとなりいろんな仕事を対応させていただいた。
特に、地場九州内の大型ショッピングセンター(以下SC)の周年祭のチラシを中心に売り場の演出物など色々と忙しくさせていただいた。

店舗にも本部にも多くの人がいて、みんなが有機的に関わり合いながらミスなく仕事をするために、色んなルールで動いている。

たまたま大型SCの店長から、本部の事業部長まで上り詰められた方に可愛がってもらったこともあり、同社の考え方や仕組みについて深く学ばせていただき、組織やチームの事を考える時に色々と参考にさせてもらっている。

このクライアントを担当する最後の方は、海外の案件も担当させていただき、香港・深セン・広州といった都市にしょっちゅう出張させてもらったし、最後の年は北京1号店の案件を対応し、1年弱ほぼ日本に帰ることなく現地で対応させていただいた。(家族には本当に迷惑もかけた1年でした。。)

通訳さえ居ればなんとか仕事ができる自信にもなったし、北京の仕事が終わって日本に帰って来たタイミングですぐに2社目の転職のオファーが来たのだが、私の経歴にインパクトのある項目が追加された事も少なからず寄与していると思う。


第4位 休憩中の独学

仕事では無いのですが、第4位

印刷会社に勤務時、決まってお昼に1時間の休憩があった。
その休憩中によく遊びに行っていた部署があった。
当時流行っていた「マルチメディア」的なことを企画制作する部署で、動画制作、WEB制作などを請け負っており、そこに遊びに行って印刷以外の事を色々と教えてもらったり、そこで習ったことを会社のMacで色々試して遊んでいた。

当時在籍していた部署では全く関係ないのだが、3Dのソフトでキャラクターをモデリングしてみたり、それを動かして動画を作ったり…
はたまたWebが流行り出した初期の頃に「HTML」という言語を用いて簡単なページを作ってみたりしていた。

この当時Youtube等の動画サイトやSNSも無かったので、こういった事をやろうと思ったら、本を買って読んで勉強するくらいしかできなかったのだが、私の場合は本当にラッキーで、教えてくれる人がいて、わからない事はをすぐ教えてくれる。

この時に学んだいろんなスキルがそのまま今でも役に立つことは無いのだが、考え方や仕組みを理解する上でとても役に立っていると思う。ということで4位。


第3位 マーケティングの部署への異動

印刷会社に入社してすぐに入った部署がデザインや企画を担当する「企画推進課」というところなのだが、社内で「マーケティングの部署を新設される」こととなり、そこで私に白羽の矢が立ち、あまり深く考えず承諾してその部署「マーケットコミュニティ室」(だったかな?)の立ち上げメンバーとなった。

立ち上げメンバーは同部署の職長と、Web部門から1名と、私の計3名。

「印刷会社のマーケティング」とは、クライアントのマーケティングで、要するにお客さんの商売がわかっていないと、印刷会社は仕事が取れないのだ。クライアントの売上アップに関するマーケティングをサポートして、それに絡む印刷物を受注する…そんな構想をもとに立ち上げられた部署なのだ。
様々な統計情報を地図上に落とし込んでビジュアル化する「GIS」を用いた提案だったり、お客さんのPOSデータをお預かりして売り上げを分析しながらの提案だったり、いろんな事に取り組んだ。

会社としてはそこまで大きな成果を残すことができなかったが、私としてはマーケティングの考え方が身についた良き経験だったと思っている。


第2位 健康食品の表示作成

健康食品のメーカーで、商品企画(どんな商品を作り、どんな名前で、どんなパッケージで、いくらくらいの価格で販売するかを検討する仕事)を担当したのだが、その中でも、食品のパッケージに必要な表示について、実際の案件で数多く対応させてもらったことが、現在の自分に大きなプラスとなっている。

食品の表示には法律で定められた様々な決まりがあり、原材料名の書き方一つをとっても、書く順番や、アレルギーに関する情報や、添加物に関する情報などがあるし、文字の大きさにも決まりがある。

私の勤めていた会社はOEM(他社ブランドの製品を請け負って製造すること)を専門でやっている会社で、作った製品がクライアントに迷惑をかけることが無いように、徹底的にチェックする風土の会社だったため、かなり鍛えられた。
そんなスキルが、3社目の会社や現在副業でやっている飲食店で、食品の包装資材のデザインをすることがあり、その時にめちゃくちゃ役に立ったのだ。

多分、パッケージのデザインをされるデザイナーは色々いらっしゃると思うが、特に佐賀の身近なところには、食品の表示についてきちんと理解している人がほとんどいないと思う。そう言った意味でも貴重なスキルを身につけることができたと思っている。


第1位 佐賀医科大学ポスターのデザイン

印刷会社に入社して5年目くらいの頃、デザインの仕事もパソコンを使って色々と一通りこなせれるようになった時に、佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)で開催されるオープンキャンパスや各種研修会等のポスターを作らせていただく時期があった。
井上さんというベテラン営業マンが、主に大学関連の仕事を担当されていて、佐賀医科大学のポスターの案件を私に指名して持って来てくれていた。
井上さんはたくさんの大きな仕事を抱えていて、夜中までいつも仕事をしているような職人的な営業で、デザイナーの仕事にも良し悪しをハッキリと言う仕事に厳しい方だ。

普通、印刷物の仕事は、営業が原稿を持って帰り、デザイナーがその原稿を元にデザインを作成し、それを受け取った営業がクライアントの所に持っていってチェックを受け、修正があれば持ち帰りデザイナーが修正対応・・・という感じ。
しかし井上さんは、デザイナーがデザインを上げた時に必ず自身でチェックをして、自分がダメだと判断した時にはクライアントの所に持っていってくれないのである。

毎回案件ごとに、どんな風にしたら井上さんのOKが出るかを真剣に悩み、形にしていったのだが、その時に「ビジュアルとキャッチコピーの妙」みたいな楽しさに気づかせてもらった。

ポスターは、遠方からも視認できるように大きな紙面を使うのだが、そこに描かれているデザインを視認してもらうために、大きなビジュアルと、読めるように書かれたキャッチコピーを配置し、その2つの要素でいかにポスターを見る人の心を掴むかがポイントなのだ。

その2つの要素が面白く絡んだ時に、井上さんがOKしてくれる事に気づき、一つの案件で何案もビジュアルとコピーの案を夜中まで考えたりした。
そして、同じく遅くまで残業している井上さんを捕まえて夜中にも関わらずプレゼンして「どっちがいいですか?」みたいに聞きに行ったりもした。
忙しいであろう井上さんも、作業の手を止めて私のプレゼンを聞いてくれていた。

そんな「デザインの面白さ」を教えてくれた、井上さんとのポスターの案件を1位とさせていただく!


と、まあ振り返るとこんな感じ。
過去の実績ばかりで、過去の実績を説明する写真がないのですが、、
あとで、画像を足すかも。

いろんな仕事にお世話になって今の自分があるのだ
と、改めて実感した。

まだその他にも色々と思いつく仕事があるので、日を改めて投稿させていただくこととする。

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