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自力でできる・インド人との国際結婚手続き #01

ハローナマステどうもインド人嫁です。

私は2019年にインド人男性と結婚した日本人女性・はづきです。今回はインド人との国際結婚手続きについてお話しします。
私たちはおかげさまで正式に結婚手続きを完了することができましたが、完了するまでに数々の問題にぶつかりました。ネットで検索したり区役所や大使館に何度も聞きに行ったり、情報が少なく分かりにくいことも多かったので大変苦労しました。そのため、これからインド人との結婚を考えている方に、できるだけ分かりやすく伝えられたらと思い、自分が知っていることをまとめました。少しでも参考になれば幸いです。
まずは概要と手続きの流れをご説明します。

※記事の無断転載や一部抜粋しての記事作成などはご遠慮ください。

このnoteは過去に私のアメブロで作成したブログをもとに、再編集をして分かりやすくしたものです。一部表現を変えたり、最新情報を追記した箇所はありますが、手続きの流れ全体はほとんど同じです。

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前提

ここに記載することは、あくまでも自分たちの経験に基づいてまとめています。インドの州によって証明書など書類の形式も変わりますし、日本のどこの自治体に提出するかによって内容も違います。そして情報は更新されていきますので、これから変更点が出てくるかもしれません。全部が同じとは限りませんのでご注意くださいね。

インド人との結婚手続きを調べている人に気をつけてほしいこと

最近気になることがあり、現在結婚手続き方法を調べている人たちへ注意をしてほしいことを書きます。私が初めて結婚手続きの詳細をブログにまとめてアップしたのは上記にも記載したアメブロです。2019年3月15日に公開しました。実は、それ以前は全くと言っていいほど、ネット検索してもインド人との結婚手続き方法は出てきませんでした。ところが、ここ1年ほどは様子が変わっています。Googleなどで「インド人 結婚手続き」などと検索すると、上位には弁護士事務所やビザセンターなどが書いた記事が出てきます。大部分は私のブログが公開された後にアップされている記事だと思います。他にも私たちと同じ日印夫婦(日本人とインド人の夫婦)を何組も知っていますが、「はづきさんのブログを読む前にネット検索してもこんな記事はなかった」「自分が結婚手続きを調べるときにはづきさんのブログがあったらよかったのに」と言っていました。私がブログ公開する前にブログを書かれている一般の方もいましたが、必要書類や申請の過程などの詳細はあまり書かれておらず、私たちは自力で調べる必要がありました。
私は上位に出てきている弁護士事務所やビザセンターの記事の内容をチェックしてみましたが、一部間違っている箇所を見つけました。また、これは私が気にしすぎかもしれませんが、私が書いたブログと内容や書き方が似ている箇所が多く、私のブログをもとに書かれた記事なのではないかと思ってしまうものもあります。もちろん全ての記事ではありませんが、これらの情報を鵜呑みにしている人もいるかもしれません。また、下記に記載していますが私も手続き前の情報調査段階で、とある弁護士事務所に相談しました。その際に、その弁護士たちはインド人との結婚手続きは今まで経験がないとはっきりと仰っていました。もちろん全国には経験豊富な弁護士の方もいらっしゃるとは思います。ですが、上記のような間違った情報をウェブサイトに乗せている事務所などは大丈夫なのだろうかと疑問です。単にアクセス数を稼ぐためにコピペしたような記事を載せている場合もあり得ます。また、どんなに経験豊富な方でも、日本人でインドの書類を取り寄せるのは大変難しい(不可能に近い)です。これは私たちが経験して実感していることです。インドは州によって言語も違いますし、独特の風習や地域差もあり、なおかつ公的機関とのやり取りも特殊です。私たちも書類を取り寄せる際には、インドの弁護士やインドの家族に依頼する必要がありました。これを日本の弁護士事務所が全てできるかというと疑問に思います。なので、実際には日本の弁護士や行政書士などに依頼をしたとしても、自分たちでやらなくてはならないことがあると思います。依頼したら全ての書類を取り寄せて、全部やってくれることはないでしょう。これはあくまでも私の推測で、実際に弁護士などに依頼をしたわけではありませんが、依頼をする前に、自分たちでやらなくてはならないことを確認しておいた方がいいと思います。また、今お話ししたことは私たちと同じようなケースの場合に限りますので、別のケースであれば弁護士や行政書士に依頼した方が良い場合もあります。(どのようなケースかは下記にまとめています)

まとめると、弁護士や行政書士に依頼する前に確認した方がいいポイント
・今までにインド人と日本人の結婚手続きの経験があるか?(何件くらい経験しているのか?)
・依頼したとして、自分たちがやらなくてはならないことはあるか?

アメブロを公開してから1年半以上が経ちましたが、これまで何十人もの方から「はづきさんたちのブログを参考に自分たちも結婚手続きを完了することができました!」という感謝のメッセージを頂きました。こういったメッセージをもらう度にとてもうれしく、夫にも話しています。ありがとうございます。また、新しく手続きをされた方の話を聞いて得られた最新情報をもとに記事の修正や追記もしています。私たちと同様のケースであれば、この記事の通りに手続きを進めれば、ほとんどの方が自力でできると確信しています。私は定期的に日印カップルオフ会やオンライントーク会を開催して情報交換もしているので、ある程度の情報は網羅できているのではないかと自分では思っています。

インド人との結婚を考えている人たちを私たちは応援しています!法律などに詳しくない一般人にも分かりやすいよう記事を書きましたので、お役にたてば幸いです。

インド人と日本人が国際結婚するのは大変?

私も調べるまでは、インド人と日本人の婚姻手続きがこんなにも複雑で大変なものだとは知りませんでした。日本人同士の婚姻届提出よりも、はるかに多くの時間とお金を費やしています。
なぜ大変なのか?を簡単に説明すると、インドは 婚姻要件具備証明書 を発行していない国です。例えばアメリカ人と結婚する方は、アメリカ本国から婚姻要件具備証明書を発行してもらい、日本の区役所に提出すると婚姻が成立します。しかしインドではこの婚姻要件具備証明書は存在しません。そのため、それに代わる必要書類を準備しなければなりません。

(参考) 東京法務局のQ&Aページ

インド人との婚姻手続きの流れ

まずは大きく2通りに分かれます。
A. インドで先に婚姻手続きをする、その後に日本で婚姻手続きをする
B. 日本で先に婚姻手続きをする、その後にインドで婚姻手続きをする

私たちはBを選びました。
⚫︎インド人夫は東京で働いている(ワーキングビザを取得)
⚫︎夫婦で東京在住
上記の状況だとAを選択するのは難しいです。なぜかと言うと、Aの場合にはインドに最低1ヶ月は滞在しなければなりません。(インド国籍の人が外国籍の人と結婚する場合には、その外国籍の者が最低1ヶ月はインドに滞在しなければならないと定められている)
インドに行って1ヶ月後から手続きがスタートできるので、どんなに早くても約3ヶ月ほどはインド滞在が必要になります。しかし、日本に住んでいるカップルで3ヶ月インドに行くのはなかなか難しいかと思います。

というわけで、
B. 日本で先に婚姻手続きをする、その後にインドで婚姻手続きをする
場合の概要と流れをご説明します。また、各段階の詳細は別途ブログにまとめます。
たまにAの方法を教えてくださいと問い合わせがありますが、私たちはBの方法で手続きをしたため詳細は不明です。
しかし、例えば自分は日本在住でパートナーはインド在住で結婚手続きを調べているという人たちもいます。そのケースではAの方法をとる場合もあると思います。私たちのケースとは異なりますが、もし必要であればAの手続き方法を経験している知り合いの行政書士の方を紹介できますので、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
▶︎ ankitandhazuki@gmail.com

日本の婚姻手続き

1. 情報収集
自分たちが住んでいる区役所(市役所)へ行く
婚姻に必要な書類を確認する

2. 書類の入手
区役所で確認した書類の中で、インドから取り寄せる必要があるものは取り寄せる

3. 翻訳作業
英語またはインドの言語(ヒンディー語など)の書類は全て日本語訳する

4. 書類一式を区役所へ提出
区役所の職員が書類一式を確認後、書類は法務局へ郵送される

5. 法務局照会
区役所から書類を受け取り、法務局が審査する
受理するかどうか最終的に判断を下すのは法務局

6. 法務局面接
※法務局での面接はある人とない人がいるので、別途説明します

7. 氏変更届の提出
※夫婦同性にする場合は氏変更届の提出が必要、夫婦別姓の場合は何も提出しなくてOK(国際結婚の場合は夫婦同姓・別姓が選択可能)

8. 法務局審査クリア
区役所から連絡がくるが、法務局審査をクリアしても即日で戸籍謄本は発行されない、戸籍謄本の発行までは1〜2週間ほどかかる

9. 区役所手続き完了
氏変更届・婚姻受理証明書・戸籍謄本が発行される

10. パスポートや免許証の変更手続き
パスポートは次のインドの婚姻手続きでも必要になるので、名字を変更した人は先にパスポートを更新しておく

インドの婚姻手続き

1. 情報収集
インド大使館(領事館)にて婚姻に必要な書類を確認する

2. 書類の入手
日本の区役所から戸籍抄本と婚姻受理証明書を取り寄せる、またインド大使館のウェブサイトからは婚姻に必要な書類をダウンロードする

3. 翻訳作業
戸籍抄本と受理証明書を日本語から英語へ翻訳する

4. 外務省での認証
インド大使館に提出する前に、戸籍抄本と受理証明書は外務省での認証が必要

5. インド人のパスポート更新
インド人のパスポート更新が必要、配偶者の名前が新パスポートに追記される ※インド大使館のウェブサイトには記載がないが、必ず必要とのこと

6. 書類一式をインド大使館へ提出
用意した書類一式(外務省にて認証された書類を含む)をインド大使館へ提出する

7. 夫婦二人の写真・書類掲示
インド大使館に1ヶ月間、夫婦二人の顔写真が貼り出されるらしい(この間1ヶ月誰も結婚に異議を唱えることがなければ正式に受理される)→私たちは実際には貼り出されていなかったようで…真偽は不明

8. 証人とともにインド大使館にて結婚登録する
インド大使館へ証人3人とともに行き、結婚登録をして、婚姻手続きは完了

最後に

長すぎですよね。笑
これ読んでもめげずに挑戦していきましょう!
次からは各段階の詳細をまとめていきたいと思います。

▼つづきは次のnoteへまとめています

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このnoteが参考になりますように。 記事のご意見やご感想などがあればぜひ教えてくださいね。