インド人と結婚してよかったこと(結婚4年目・5年目)
約4年前にアップしたこちらの記事が、私のAmebaブログでは今でもダントツで読まれています。
そこで、この続編をnoteマガジンに分かりやすくまとめました。過去記事をまだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください。
恒例の(?)インド人と結婚して大変なことシリーズなのですが、今回は記念すべき結婚5年を迎えたということでリニューアルします!インド人と結婚して大変なことはもう十分書いたと思うので、皆様お待ちかねの…インド人と結婚してよかったことを紹介します!(今さら😂)
結婚4年目と結婚5年目・現在の更新版です。本当は1年毎にnoteを更新したかったのですが、結婚4〜5年目は出産が2回あり、ドタバタしている間に過ぎてしまいました…
こちらは特にインド人とお付き合いしている方、インド人と結婚を考えている方、そしてインド人との結婚に興味がある方の参考になるかなと思います。
はじめに
これは書かなくてもお分かりかと思いますが、インド人といってもいろんな人がいます!なので、私が知っているインド人(主に私の夫)の話と思って読んでください。必ずしもインド人全員に当てはまるというわけではありませんが、大抵の日印夫婦(日本人とインド人の夫婦)には該当するのではないかと思っています。
結婚というものは楽しいことや幸せなことばかりではありませんが、私は結婚してよかったと思うこともたくさんあります。国際結婚で、しかもインド人との結婚となると周囲に同じような状況の人がいなくてあまり話ができない…と感じている方もいるかもしれませんが、これを読んで共感するのか、それとも全然違う〜!と感じるのか、もしよかったらコメントやメッセージで教えてくださいね😉
BEST5 本場のインド家庭料理が作れるようになった
これは日印夫婦の間でもよく出る話題なのですが、結婚前にはインド料理を全く食べなかった人でも、結婚後は少しはインド料理を作れるようになったりします。はじめに言っておくと、私はインド料理を作るのは得意ではありません!レシピがあればなんとか作れるかなぁという程度で、凝った料理は全然作っていませんので安心してください😂
では、ここで言う「本場のインド家庭料理」とは何なのかを説明します。まず、日本人の知っている(日本で食べている)インド料理はインド人たちがインドで食べている料理とは違います。日本でも、ごくたまにインド人シェフが作る本格的なインド料理レストランもありますが、大抵のインドレストランは日本人向けにアレンジされているインド料理が多く、インドに行ったら無い料理も出されています。そもそも、ナンはインドではあまり食べられていません。北インドではチャパティ🫓(ロティ)と呼ばれる丸い薄いピザのようなもの、南インドは米(バスマティライス)が主食です。余談ですが、iPhoneの絵文字でチャパティ→🫓があるのすごいよね笑
そして、家庭で食べているカレーは、日本人がよく食べるジャワカレーやバーモントカレーのようなカレールーを使ったものではありません。スパイス(マサラ)を何種類も調合して作ります。私の夫の地元はベジタリアンの地域なので、野菜カレーやダルカレー(豆のカレー)がよく食べられています。バターチキンカレーはありません。地域はノンベジの所もありますので、そういった場所であればチキンカレーも食べることはできますが、ひとくちにインドといってもかなり広いので、地域によって料理の種類や味付けが異なります。私が実際に食べたことがあって知っているのはせいぜい夫の地元のグジャラート州と、ムンバイなどの限られた地域の料理だけです。インド料理といっても地域、宗教、家庭によって味は全く違うのです。スパイス(マサラ)も何十種類、何百種類とありますので、各家庭でどのようにスパイスを調合して料理に使っているのかを考えたら無限になりますね…笑
私は結婚式のときからコロナ禍を除き、ほぼ毎年夫の家族と同居しています。短い時は数週間のときもありましたが、いつもは3ヶ月同居することが多いです。夫の家族はみんなベジタリアンなので、インドに行っても日本に来てもみんな肉魚卵は一切食べません。だからいつもインドで作って食べている料理を日本でも食べます。私はお義母さんが作っているところを見て、少しずつやり方を覚えて家庭料理も数品は作れるようになりました。ただし、インド人は大さじ何杯とか水何ml、とかそんな計測はせずに目分量でパパッと作るので同じレシピを作るのは至難の業です😅でも、たまに私ががんばってインド料理を作ると夫はすごく喜んでくれます。インド料理は作るのも片付けるのも手間がかかるので、時間や気持ちに余裕のある時にしか作っていません。それでも、結婚前に比べたら少しは進歩しているかなと自分では思っています✌🏽
▼がんばって作ったアルーパラタ
BEST4 タフでポジティブなインド人夫といると安心する
インド人は精神的にも身体的にもかなりタフだと感じます。夫を見ていても思うし、家族や親戚の話を聞いてもそう思います。世界一の人口の国でものすごい競争社会に生きているインド人たちは、子供の頃から鍛えられているのです。例えば、マーケットに行って何か物を買う時やオートリキシャに乗る時も、毎回交渉して値切っています。日本のようにスーパーなどで値札が付いているのをそのままの値段で買うこともありますが、マーケットで交渉して安く買うというインド人は多いです。毎日そんなことをして、あーだこーだ言いながら周りの人と嫌でも話さなくてはならない環境。家族や親戚の関係もとても近いし、近所の人たちもお互いの家族の状況を知っていたりと、かなり密な人間関係です。そして自分の考えをはっきりと口に出して他人と議論することが当たり前だという雰囲気を感じます。日本人のように空気を読む、という考えとは対極だと思います。
そして、インフラは日本ほど整ってはいません。停電したり、毎年雨季になると道が浸水して歩けなくなったり…そういうこともよくあります。店は定休日以外の日に何も言わずに閉まっていたり、店で並ぶ列もどこか分からないくらい人が集まっていて声を出して割り込んで注文しないと注文できない、人も牛も犬も街の中にたくさん溢れていて、道も舗装されてなくて穴がボコボコできていたり、牛の💩が落ちてる…なんてこともよくあります笑
ここに書いたのはあくまでも一例ですが、そんな環境で育っていると、小さいことをウダウダと考えることもバカらしくなるんだろうなぁと思います😂人口が多いので、学校や職場の超競争社会を生き抜いていくのにはタフでないと乗り越えていけないのだろうとも思います。
でも、同時にインド人のポジティブマインドにはいつも驚かされるしとっても良いなと感じることが多々あります。何かトラブルがあってもジュガードしてなんとかしています。そんなタフでポジティブなインド人夫といると、自然と自分もポジティブになってきて、不安を抱えて生きるなんてことはしなくなりました。たまに落ち込むことがあったとしても、夫に話を聞いてもらえると落ち着いて、そんな小さな事でクヨクヨしてるのやめよう!なんて思えてきます。夫は私の何倍も何百倍も苦労してきたことも知っているので、夫のことを尊敬しているし、そのたくましさに頼ってしまうこともあります。最近よく聞く「自己肯定感」みたいなものも、私は夫と出会ってから爆上がりした気がしています。こんな心強いパートナーがいると、何があっても大丈夫!と不思議と思えてしまうのです。
BEST3 インド式の壮大な結婚式を経験できた
これは、以前のブログにもまとめましたが、私たちはインドで挙式をしました🇮🇳
詳しくはインドでの結婚式を考えているプレ花嫁さんへシリーズの01〜08を読んでもらうと分かりますが、インドの結婚式は壮大です✨
▼Instagramにはインドの結婚式写真をまとめています
これは、インド人と結婚していなければ私の人生では絶対に経験できなかったことだろうと思います!たまたまインド人と結婚することになったけど、私にとってはすごく良い経験になったし、大変だったけど今思い返すとめちゃくちゃおもしろかったです!
毎年、インドの結婚式シーズンになると親戚や知り合いの結婚式に招待されることもあり、結婚後も家族で参列する機会があります。インドの結婚式では参列者たちも豪華でカラフルな衣装を着てダンスをします💃異世界に来てしまったような感覚にすらなる、壮大なインドの結婚式が私は大好きです!ここではとびきり素敵なインド服が着れちゃうのもうれしいポイント❤️こんな経験ができるのもインドならではだと思います🇮🇳
BEST2 急成長するインドの恩恵に預かれる
今や日本人も知っているだろう、経済成長を続けるインド!日本は少子高齢化が進み、暗いニュースも多い中、インドは日本を抜いて世界第3位の経済大国になろうとしています🇮🇳
↑この記事は分かりやすくて面白かったのでおすすめです。
数年前まで、インドと聞くと発展途上国だと思う人も多かったと思います。いまだに日本の方が進んでいると考えている人も多いのかもしれませんが、実は気づかない間にもう日本は抜かれそうになっています。というか、もう抜かれているのかもしれません…!
日本に住んでいると増税、長年の低賃金、経済的な困窮…などのニュースが多くて嫌になることがあります🥲低所得世帯も増えているのだとか。昭和の時代はみんなが等しく中流階級でいられるというのが日本社会の良さだったのですが、現代では明らかに富裕層と低所得者に分かれてしまい、二極化が進んでいます。バブルが終わってから景気はずっと悪いままなので、日本の経済成長なんて夢のまた夢みたいな感覚になってしまいました。
そんな中でインドのバブリーなニュースを聴くとびっくりします🤩銀行で定期預金をすると、銀行やプランにもよりますが金利は6〜7%あったり、不動産価値の高騰も凄まじいです!インドでは家などの不動産を買った時よりも売る時の方が高いのだとか。不動産を資産として考えているので、投資のために購入しているインド人も多いです。日本でも昔はそうだった…と昔話のように聞きますが、インドはまさに今、不動産投資や不動産開発が急激に進んでいます。
インド人はいいよなぁと思ってしまうかもしれませんが、インド人と結婚するとOCIが取得できます。そのOCIを持っていると、なんとインドで銀行口座を開設したり不動産購入もできちゃうのです!もちろんそのためにインド人と結婚したわけではありませんが、インドの恩恵に預かれてありがたいです🙏こんな言い方はよくないかもしれませんが、将来的に衰退していくだろう日本にしか住めないとなれば不安が大きいと思いますが、経済成長を続けるインドが夫の母国だという安心感はあります。日本に住むのが厳しくなればインドにも住めるし、他の国に海外移住するのもいいかもしれないな…と楽しく妄想できるのも国際結婚して良かったと感じることです。
私もOCIを取得したので、その経験を詳しくこのnoteにまとめています。興味がある方はぜひチェックしてください😉
BEST1 インド人は何よりも家族を大切にする
インド人と結婚して良かったこと、堂々の第1位!私は圧倒的にこれだと思います!インド人全員ではないのかもしれませんが、私が見ているインド人たちは本当に家族を大切にしています。
分かりやすく言えばこんな感じ↓ですかね🤣
家族>親戚>友人知人>>>>>仕事>>>>上司
だから、日本ではたまに聞く「昇進するために職場の飲み会を断れない」「上司との飲みに行くために家族のイベントをキャンセルする」なんてのはあり得ない!とうちのインド人夫は言っていました。上司なんて優先順位の最下位らしいです笑
古くからの日本的な考えだと「働いて家族を養っていかなければならないから仕事優先にする」というのがありますが、インドでは真逆です。何よりも家族が最優先なので、仕事が理由で家族のイベントをキャンセルするなんてしないと夫は言ってました🙄だから長時間残業なんてせずにすぐ家に帰ります。
少し話は変わりますが、インドでは家族や親戚、近所の人たちみんなで子育てをするのもいいなぁと思います👶🏼日本でよくあるワンオペ育児なんてのはインドでは聞いたことがありません。家族全員おじいちゃんおばあちゃん、お兄さんお姉さん家族、いとこや親戚もよく家に遊びに来たりしますし、何世代かで同居している家も多いです。そして、たとえ知らない人でも小さな子供にはとても優しくしてくれます。電車やバスで子供が泣いたとしてもインドではあたたかく見守ってくれたり、遊んでくれたりするのだとか。日本だと子供が泣いたり騒いだりすると肩身の狭い思いをしますが、インドではそういうことがないのも良いなと思います。
私の夫はいつも家族を一番に考えてくれて、子供たちのお世話もしてくれます。私が一人で出かけても夫が家のことや子供のことは全てやってくれるので本当に助かります。インド人の男性は家事はあまりしないという人もいるそうですが、夫は家事スキルもあるのでありがたいです🥹🙏
たまに妻や子供たちへの愛が深すぎるときもありますが…😂家族を大切にするインドの価値観が私にはしっくりきています。現代では、家族とそんなに深い付き合いをしないという日本人もいると思いますが、私の場合は夫の愛情を感じたり、夫がそばにいてくれる信頼感や安心感があるからこそ、自分の精神も安定すると思っています。子供たちもパパが大好きでいつも一緒に遊んでいます。
家族を大切にする、というのは抽象的な言葉なので、どういうことなのかは人によって違うのかもしれません。私にとっては、家族で食卓を囲んでおいしいごはんを食べたり、子供たちが笑いながら楽しそうに遊んでいたり、子供たちが寝た後に夫婦で晩酌する、なんていうのがささやかな幸せです。夫や子供たちとこういう時間を共有できる、それが家族を大切にするということにも繋がっていると思います。人それぞれ幸せの形は違いますが、愛情たっぷりのインド人家族といると純粋に人を大切にするということに触れた気がしました。私は家族みんなに愛情たっぷりに接したいし、子供たちにもたくさん愛を伝えていきたいです🫶🏼
最後に
最後まで読んでくださってありがとうございました😊私も5年前は、インド人と結婚したらどうなるんだろう?と分からないことだらけでしたが、5年経ってみると少しずつインドの価値観が自分に染み込んでいるのかなと思います。夫や夫の家族と過ごす中で、元々自分の中にあった「こうあるべき」が壊されて、新しい価値観が生まれている感じです。これからの結婚生活の中でもきっと、壊して生まれる、破壊と再生、みたいなことが起こっていくのだろうと思います。なので10年後、20年後にこのnoteを見たときにどう思うのか自分でも予想ができません。
今後もこのシリーズは続けるつもりなので、来年の結婚6年目もお楽しみに!それでは、また。