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おばちゃん、ラジオ体操を始める~在宅勤務その4

在宅勤務していると、イスから動かなくなる。会社にいるとプリントとりにいったり、訪問者の対応だったり、トイレも遠くにあるし、おつかいもあるし。なんといっても「通勤」という運動が必須であって、これがけっこうな運動量だったと思われる。

不要不急の外出を控えよ、という世の中で、運動の必要性については当初それほどピックアップされていなかったように思う。家の中でフィットネスできる勢はやるべきだぞ、と言いたいが、そもそも、おばちゃんちは小さな小さなアパート住まいなので、ドタバタ運動はご近所迷惑となるし、床がぬける危険性すらある。

いろいろなニュースが飛び交う中、朝一番に近くの公園で、新鮮な空気の中日光浴がてら、ラジオ体操を始めることにした。おばちゃん、ラジオ体操第一にはかなりの自信がある。まあ、その理由はおいおい。

始業前にスーパーやドラッグストアをまわり、ラジオ体操をして、パソコンに向かう。時には、ドラッグストアの長蛇の列に、トイレットペーパーを買うために並んで買って帰るだけで始業時間になる場合もあった。なにより、仕事中に洗濯を回せるので、お昼間の太陽が照っているうちに洗濯物を干せることが嬉しかった。

在宅勤務のやり方が試行錯誤で、結局一日はりついてしまいがちで、あれもこれも済ませておきたくて、残業も36協定の時間いっぱいまでやっていた。通勤がない分、本来なら早く帰宅したくて明日に見送ったことを当日中に済ませたくなる。客相手の仕事もあったから、とにかく先手先手でつぶしておきたくなるのだ。寝て、起きて、始業一番にクレーム対応なぞしたくはない。

日光浴も新鮮な空気を深呼吸することも、人間には大事なことだとおばちゃんは思っている。この思いもおいおい。

ラジオ体操は、真剣にやると汗をかく。2周やって帰ると「さぁ仕事するか」と、前向きになれる。動きたくない時は、ベンチに座って日光浴だけでも良しと自分を許す。ひとが来たら帰宅する、もマイルール。できる限り危険は避ける。でも、電車に乗っていかなければならない用事も個人的にある。罹らないプレッシャーはものすごく大きい。

座ってばかりの仕事で足腰が弱くなったと感じた時期のことを思い出して書きました。お邪魔しました。


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