おばちゃん、面接用の服装に奔走する~アラカンの再就職その37
派遣社員として現在半年になろうとするおばちゃん。ここまでの道のりは長かった。
顔合わせという面接の日が決まり、現職のコールの就業時間ではちょっと余裕がないこともわかった。それよりも、当日着ていくスーツが問題なのだ。
以前に会社都合解雇となって再就職活動をしていた時も「なめてんの?」と娘の雷をくらったおばちゃん。
その時と同じ格好をしていこうかと用意していたものの、「写真は前後逆に着ていてもばれないけど、実際に会うのにそれはない。」と一刀両断された。確かにおっしゃる通りです。。引っ張り出した紺のスーツもオーバーサイズ気味のため、スカートの両脇をちょっとだけ手縫いでつめた。問題はインナーだ。
近くのスーパーの服コーナーにそれっぽいものがありそうだし、とみにいって試着してみたが、なんか違う。すっきり感に欠ける。そう、体型が貧相になっているのだ。
ノルマが多くてストレスもあって、フルリモートになってからお昼の食事もあまり気がのらず適当にすませていた。晩御飯も同様だ。食事的に痩せないわけがない。
フリーサイズ、M~Lサイズ、このあたりの、広く誰もが着れる服で、おばちゃんもいつも助けていただいていたスーパーの服が着れないとなると、どうしたらいいものか。。。リモートをいいことにフリース+暖パン生活で手持ちもない。サイズも違う。
ユニクロにもいったけど時期が悪かったのか、行ったユニクロの品ぞろえが少なかったのか、適当なものが見つからない。でも、仕方ないと、他店で見た鎖骨が隠れるインナーを買って帰った。
娘に見せたら「は?マジでこれ着ていくつもり?」とまた呆れられた。おばちゃんは服選びのセンスがないことはわかっている。にしても厳しいご意見。「ちゃんとスーツ持って行った?」あ、、そんなことまで気がまわっていなかった。そんなんだからもう!とおこごとをいっぱいいただいた。結果「青山とかアオキとか行くべきなんじゃない?」「お金が、、、」「1枚あれば、いつでもなんとでもなるし、オフィスカジュアルの会社ならなおさらじゃん。」全然抜け落ちていたショップ名があらわれた。
もはや時間がない。明日行くしかない。スマホでアプリ登録してクーポン等あるかチェックして、20%引きクーポンを獲得した。
そして、着ていく予定のスーツをすっぴんで着て出かけた。インナーはいい加減なやつでごまかしてみた。
お店について、いろいろ見ていたらおねーさんが現れた。面接だと話し、インナーだけとりあえず欲しいことを告げた。ボートネット等合わせるだけならキレイだろうが、首が貧相なので隠したいと言うと「今年人気なんですよ、スタンドカラー風のものが」と1枚見せてくれた。「試着してみますか?お客様ならSでよろしいかと。」え、えすですか?えむだと思うんですが。。。
試着してみたら、貧相な鎖骨も隠れた。スーツがちょっと大きいのでバランス的にはちょっと、、ではあるが、今スーツを買うまでの余裕はない。価格帯だけしっかり聞いて、試着したその1枚をクーポンを使って購入した。
なーんだ。初めからここくればよかったじゃん、と、先に買ってしまったものについて後悔をした。普段着で着ればいいか、安いものだし。。そう、定価だけでみたら、おばちゃんが最初に選んで買って、娘から呆れられた服の5倍するブラウスだ。
ただ、良いものは長持ちもするし、飽きないし、自分自身にも自信がつくな、と思った。スーツは残念だけど、いずれまた顔合わせが発生するだろうし、その時には自分の現状のサイズでしっかりしたスーツを買おう、と思うおばちゃんであった。
お読みいただきありがとうございました。お邪魔しました。